甘酒を飲んで、便通改善、コレステロール低減、肥満抑制。金沢工業大学応用バイオ学科尾関研究室が企業との共同研究で学術的に初めて実証|The大学Times

甘酒を飲んで、便通改善、コレステロール低減、肥満抑制。金沢工業大学応用バイオ学科尾関研究室が企業との共同研究で学術的に初めて実証大学通信 2018.4.6

 甘酒は「飲む点滴」とも言われ、健康飲料や栄養補給剤として注目されています。甘酒には肥満抑制や腸内改善効果があると経験的に言われていますが、甘酒の健康効果や機能性に関する学術的な検証は少ないのが現状でした。



 尾関教授の研究グループは米に含まれるタンパク質のうち、10%-15%程度を占める「プロラミン」に着目しました。プロラミンはヒト消化器官内で消化・吸収されにくいレジスタントプロテインと呼ばれる難消化性タンパク質の一種で、食物繊維様物質として機能するとともに、便秘改善やコレステロール排出促進、肥満抑制効果などの生理作用があると経験的に言われています。



 このプロラミンが市販の甘酒にどの程度含有され、また含有量は製造法による違いがあるのかについて、研究グループは市販されている14種類の甘酒についてプロラミン含有量の測定を行いました。それぞれの甘酒40mlを遠心分離(8,000rpm、15分間)にかけ、上清(上澄み液)と沈殿物に分けて分析したところ、上清にはプロラミンはほとんど検出されず、沈殿物は14種類の甘酒すべてにプロラミンを検出しました。



 甘酒の製造方法の違いとプロラミン量との相関を見たところ、製造法では「米麹と米のみから製造されている甘酒」、「米麹と酒粕のみから製造されている甘酒」、「酒粕のみから製造されている甘酒」、「米麹のみから製造されている甘酒」の順にプロラミン含有量が少なくなり、甘酒の原材料によってプロラミン含有量に傾向があることがわかりました。



 またヒトではコレステロール低減効果や便通改善効果を発揮するプロラミンの有効量は約113mg/日と言われ、米麹と米のみから製造されている甘酒コップ1杯(約150ml)には、ヒトで機能性を発揮できるプロラミン量が含まれていることが推測されました。
研究グループでは今後、プロラミンを高含有する甘酒製法の開発を行う考えです。



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