UXデザインにおけるユーザーリサーチ報告書の課題に焦点をあてた共同研究を、国立大学法人であるJAISTとA.C.O.が開始|The大学Times

UXデザインにおけるユーザーリサーチ報告書の課題に焦点をあてた共同研究を、国立大学法人であるJAISTとA.C.O.が開始PR TIMES 2018.10.31



国立大学法人 北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)と、UXデザイナーや情報設計士が所属するA.C.O.が、ユーザーリサーチにおける報告書の課題・問題にフォーカスした共同研究をスタート

デザインコンサルティングファームの株式会社A.C.O.(本社:東京都品川区、代表取締役社長:倉島陽一)は、JAIST(国立大学法人 北陸先端科学技術大学院大学)との共同研究を開始する運びとなりました。




お決まりのパターンが、調査報告をムダする!?


従来、UXリサーチにおける成果報告は、文章と画像で構成された調査レポートの形式がほとんどでした。そのようなアウトプット形式では、リサーチから得られた多様なデータをそぎ落としたり精査せざるを得ないといった問題点がありました。

しかし、ユーザーの生きた経験を伝えるというUXリサーチの目的を達成するためには、最適な表現や手法によるアウトプットが必要です。


そのような背景から今回の共同研究では、既存のアウトプットの種類や特徴を整理、概観したうえで、特にデジタルメディアやデジタルツールを利用したリサーチアウトプットの形式を開発し、同時にコミュニケーションツールとしても機能するシステムの提案を目指しています。






調査内容にふさわしい伝え方・伝わり方がある


本研究では、JAISTの助教で人類学者/エスノグラファーとして活動する比嘉夏子氏が参加。世界各地での調査経験や企業との協働を経験してきた視点から、リサーチ報告書の形式における新たな可能性を探っていきます。

「これまでの調査報告の形式は、研究や学術の分野では論文、マーケティングや競合調査などビジネスの分野ではプレゼンツールを用いた資料が一般的だったはずです。各分野の作法に合わせることの意義はあると思いますが、必ずしもその形式だけにとらわれる必要もないでしょう。

おそらく、報告する側もされる側も、それがベストだとは思っていないはず。せっかく有意義な調査ができても、それを効果的に伝えることができない状況は、非常にもったいないなと感じていました。

リサーチアウトプットについての実績があるA.C.O.との共同研究で目指しているのは、まず、その調査に最適なアウトプットのバリエーションを模索すること。オンリーワンを見つけるというよりも、選択肢が増えるように探求していけたらと思っています。

調査報告の可能性を探ることができれば、インプットの在り方やリサーチ全体にも何かしらの影響をおよぼし、双方に新しい繋がりを生むことができると考えています」




比嘉夏子:北陸先端科学技術大学院大学 知識科学系 助教/京都大学博士(人間・環境学)/人類学者/エスノグラファー

トンガ王国をはじめとするオセアニア島嶼地域において、通算約2年間にわたるフィールドワークを実施し、その土地に生きる人々の所有観や相互行為について研究してきた。著書に『贈与とふるまいの人類学—トンガ王国の〈経済〉実践—』(京都大学学術出版会)など。京都大学大学院を修了後は、日本学術振興会特別研究員(PD)、京都大学研究員などを経て、一般社団法人のプロジェクトに参画。ソーシャルリサーチをリードしたり、マーケティング企業のイノベーション部門と共に海外リサーチを行うなど、国内外を問わず、またアカデミックの内外を問わず、多様な人々と協働し、人類学の思想や手法を展開中。




リサーチを資産価値だと認識させるためのアウトプットを

A.C.O.では、UXディレクター/情報設計士の川北奈津を中心に、様々なプロジェクトやサービス開発においてUX視点での調査・報告を実施してきました。今回の共同研究は、その中で実際に出てきた課題感も背景のひとつとなっています。

「UXリサーチもエスノグラフィも、調査のときの時間軸や空間まで考慮することで、報告の内容に厚みや深みがでます。近年では、デジタル関連のデバイスやサービスでの利用状況がメインになっているので、調査報告もデジタル時代ならではの方法があるのではないかと感じていました。

また、リサーチは現状を知るだけでなく、次の機会に繋げられる貴重な情報源でもあります。だからこそ、企業や事業主にとってもリサーチそのものが資産価値になり得るのですが、実際にはその重要性が伝わっていません。

そして、資産だからこそいつでも取り出せるような管理状況をつくり、蓄積していくことが大切なのです。一過性の情報集ではなく、持続可能な資産にするためにも、適切なアウトプットとアーカイブ方法が必要です。共同研究を通じて成果を見い出せていけたらと思っています」




川北奈津:UXディレクター/情報設計士

大学にて情報科学を専攻、IAMAS(情報科学芸術大学院大学)へ進学しメディアアートの面白さを知る。広告制作会社を経て、A.C.O.に所属。プランナー兼ディレクターとして、アプリやサービスの情報設計に携わる。2017年1月に、UXデザインと情報設計の専門チーム・UX/IA部を設立。主に、企画、UXデザイン、情報設計を中心に、チームマネジメントやサービス開発を担当。Xデザイン学校のベーシックコース修了、マスターコースを受講中。Webに限らずワークショップや展示、IoTの勉強会など、企画から実行まで、周囲を巻き込みながら形に。主な受賞歴として、 2014 WorMo’ - ワーキングマザーの「働く・育てる」を応援するメディア、2015 妊婦手帳・育児手帳 キッズデザイン賞など。






先日(2018年10月初旬)、第一回目の研究を開始しました。A.C.O.では、途中経過や成果を含めた活動状況を、随時報告していきます。この共同研究を通じて、ビジネスやサービスもさらなる成長を目指していきたいと考えています。


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■JAIST(国立大学法人 北陸先端科学技術大学院大学)について

先端科学技術分野における国際的水準の研究を行い、それを背景として、大学院教育を実施するため、学部を置くことなく、独自のキャンパスと教育研究組織を持つ、我が国で最初の国立大学院大学として、1990年10月に創設。特定領域での方法論を別領域にも活用できるよう、複数の専門を持てるような教育と研究を奨励し、研究科の壁も排除。世界最高水準の教員、研究設備、IT基盤を備え、世界レベルの研究を展開。




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■株式会社A.C.O.について

A.C.O.は、UX調査からデザイン、コミュニケーション戦略、UIデザイン、IA(情報設計)を軸としたデザインコンサルティングファームです。約18年間、企業サイトのグローバルブランディングや、デジタルサーピスのUX/UI設計、プロジェクトを改善・成長させるグロースマネジメントなど1000以上のプロジェクトに携わってきました。私たちA.C.O.の役目は、多様な業界から転じた人材が集まり、顧客が提供するビジネスの成長をデザインからサポートしていくことです。




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