獨協大学が7月27日にオープンカレッジ特別講座「中世の富裕層 -- 民衆のみた『長者』のすがた --」を開催|The大学Times

獨協大学が7月27日にオープンカレッジ特別講座「中世の富裕層 -- 民衆のみた『長者』のすがた --」を開催大学通信 2019.7.19

 獨協大学ではリカレント教育の一環として、夏・春の年2回、学内外から講師を招いた講演形式の「オープンカレッジ特別講座」を開催している。

 このたびの講座では、近年、注目が集まっている中世を扱い、民衆が富裕層である「長者」を見る目から、中世の経済について考察する。
 平安時代の末期、平治の乱で敗北した源義朝は長田忠致(おさだのただむね)に助けを求めたが、忠致は義朝を騙し討ちにしてしまう。その後、忠致は義朝の子である源頼朝に従ったが、平氏滅亡後に処刑されてしまった。
 長田氏は交易によって大きな富を得た長者であったが、強欲で冷酷だったため、残酷な滅び方をしても庶民から同情されることはなかった。
 今回は、中世の民衆が、長田忠致や説話の「さんせう太夫」といった都市富裕層(長者)から受けていた圧迫と、それに対する怒りから生まれた情念に注目する。
 概要は以下のとおり。

◆オープンカレッジ特別講座
「中世の富裕層―民衆のみた「長者」のすがた―」
【講  師】 新井 孝重(あらい・たかしげ)獨協大学経済学部教授
【日  時】 7月27日(土) 14:00〜16:00 (13:00開場)
【場  所】 獨協大学天野貞祐記念館大講堂(埼玉県草加市)
【交  通】 東京メトロ日比谷線・半蔵門線直通東武スカイツリーライン「獨協大学前〈草加松原〉」西口より徒歩5分 ※車でのご来校はご遠慮ください
【受  講】 どなたでも受講できます。無料(定員500人・先着順・事前申込不要)
【講演内容】
 平治の乱に敗北した源義朝は家人長田庄司忠致の助けを求めるが、長田は義朝を殺し自分の欲望をかなえようとする。ところが長じた義朝の子頼朝によって、のちに残酷な報復を受けて滅ぶことになる。
 長田は遠隔地を行き来して交易をし、大きな富を積んだ長者であった。その強欲さと冷酷さは伝説の世界で形づくられた丹後国のさんせう太夫とよく似ている。栄えたあとに残酷な滅び方をするところが似ている。また残酷な滅亡が庶民のだれからも同情されない点もよく似ているのである。
 わたしたちは長田庄司やさんせう太夫のはなしをつくりだした民衆の情念に注目したい。その情念は中世の民衆が日々の生活のなかで都市富裕層である高利貸資本からうける圧迫と、これに対する怒りから生み出されていた。民衆の「長者」を見る目から中世の経済をさぐる。



≪新井孝重教授プロフィール≫
 1950年埼玉県に生まれる。 1983年早稲田大学大学院博士課程修了。博士(文学)。 獨協大学経済学部教授(担当科目は日本社会史)。
 主要著書として『中世悪党の研究』(吉川弘文館、1990年)、『東大寺領黒田荘の研究』(校倉書房、2001年)、『黒田悪党たちの中世史』(日本放送出版協会、2005年)、『楠木正成』(吉川弘文館、2011年)、『日本中世合戦史の研究』(東京堂出版、2014年)、『中世日本を生きる』吉川弘文館、2019年)など
【共  催】 草加市
【U R L】 http://www.dokkyo.ac.jp/opencollege/oc02_02_j.html
※詳細は添付PDFを参照。


▼本件に関する問い合わせ先
獨協大学エクステンションセンター
和田
住所:〒340-0042 草加市学園町1−1 
TEL:048−946−2006
FAX:048−946−1935
メール:open-college@stf.dokkyo.ac.jp

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