慶應義塾大学医学部と共同で再生医療の普及に貢献する大部屋型CPFの研究を開始いたしました|The大学Times

慶應義塾大学医学部と共同で再生医療の普及に貢献する大部屋型CPFの研究を開始いたしました@Press 2019.7.29

ダイダン株式会社(本店:大阪市西区、代表取締役社長:藤澤 一郎)は、慶應義塾大学医学部輸血・細胞療法センター(代表研究者:田野崎※ 隆二教授)と共同で、“新しいコンセプトによる大部屋型CPF※1(製品名:『エアバリアCPF』)”の研究を開始いたしました。この大部屋型CPFは、安全性を確保しつつ低価格を実現し、再生医療の普及に貢献してまいります。
※「田野崎 隆二」の「崎」の文字のつくりは立に可が正式表記。


新しいコンセプトの大部屋型CPF

■大部屋型CPFとは
再生医療に用いられるCPFは、内部に清浄度グレード※2を段階的に設定して、異物の侵入を防いでいます。具体的にはCPF内部を、小部屋に仕切ることにより、要求される清浄度グレードを実現しています。このため、間仕切り工事が多くその分空調設備も複雑になり、CPFの建設費および維持費の高騰を招き、再生医療の高額化の要因の一つとなっていました。
今回研究対象となる大部屋型CPFは、CPF内部に当社が開発した『エアバリアブース』を設置することにより、部屋としての間仕切りがなくても清浄度グレードBを実現する設計となっています。この『エアバリアブース』とは、再生医療向けの半開放式のクリーンブースで、開口部からブース外へ一方向の気流を形成し、異物がブース内に侵入するのを防ぎ安全性を確保しています。大部屋型CPFは、通常のCPFに比べ必要な建築面積を圧縮でき、建設費の30%削減が可能と試算しています。

※1 CPF:(Cell Processing Facility)細胞を加工・調製する施設
※2 清浄度グレード
・グレードA:細胞が露出する無菌操作区域で、安全キャビネットなどで構築
・グレードB:グレードAの周囲で、手術室と同等の清浄な空間
・グレードC:グレードBの周囲で、一般室より清浄な空間
清浄度管理基準(細胞調製に関する施設及び運用に対する考え方、日本再生医療学会、2013)
●清浄度グレード:A
【最大許容微粒子数(個/m3)】
・非作業時
≧0.5μm:3,520
≧5.0μm:20
・作業時
≧0.5μm :3,520
≧5.0μm :20
ISOクラス:5

●清浄度グレード:B
【最大許容微粒子数(個/m3)】
・非作業時
≧0.5μm:3,520
≧5.0μm:29
・作業時
≧0.5μm :352,000
≧5.0μm :2,900
ISOクラス:7

●清浄度グレード:C
【最大許容微粒子数(個/m3)】
・非作業時
≧0.5μm:352,000
≧5.0μm:2,900
・作業時
≧0.5μm :3,520,000
≧5.0μm :29,000
ISOクラス:8

■共同研究の概要
この度、慶應義塾大学病院内のCPF内に『エアバリアブース』を設置し、大部屋型CPFの構造としました。慶應義塾大学医学部とダイダンは共同で、扉が無くても内部の清浄性が確保できることを、実運用の環境で実証してまいります。


■今後の予定
このCPFは8月以降、医療従事者を対象に見学が可能となる予定です。なお、見学に際しては慶應義塾大学関係者と連携して実施いたします(事前申込制)。

安全性と低価格を両立できる大部屋型CPFを標準化することで、再生医療の普及に貢献してまいります。


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