失った細胞機能を水圧で再生 ヒト精子の不妊治療など医療技術に応用できる可能性も 県立広島大と近畿大の共同研究が学術誌「Scientific Reports」に掲載|The大学Times

失った細胞機能を水圧で再生 ヒト精子の不妊治療など医療技術に応用できる可能性も 県立広島大と近畿大の共同研究が学術誌「Scientific Reports」に掲載大学通信 2020.2.7

【ヒトの医療技術への応用に期待】
ヒトの体の中ではたらく繊毛や鞭毛が動かなくなると、「繊毛病」と呼ばれる病気の症状が現れます。例えば、精子の鞭毛が動かないと不妊症に、気管の繊毛の場合は慢性気管支炎、大脳の繊毛では水頭症などが挙げられます。今回、調べた「緑藻クラミドモナス」は、ヒトの繊毛や鞭毛とほぼ同じ仕組みで動いています。したがって、今回明らかにした静水圧による鞭毛運動の活性化法を応用すれば、理論上、なんらかの理由で動かないヒトの鞭毛や繊毛の不調を回復させ、不妊治療などにつなげられる可能性が出てきます。特殊な薬剤や遺伝子操作を使わない新たな医療技術の創成につながるよう、引き続き共同研究に取り組みます。なお共同研究では近畿大の西山准教授が細胞に高圧力をかける顕微鏡を開発、研究全般の監修を県立広島大の八木教授が担当しました。

【発表雑誌】
雑誌名   :Scientific Reports(Nature Research)
掲載日   :2020年2月6日
論文タイトル:High hydrostatic pressure induces vigorous flagellar beating in Chlamydomonas non-motile mutants lacking the central apparatus
       (鞭毛中心構造を欠失して非運動性となったクラミドモナス変異株に高圧を負荷すると、鞭毛打が回復して振動を開始する)
著    者:Toshiki Yagi and Masayoshi Nishiyama(責任著者)

【関連リンク】
理工学部 理学科 准教授 西山 雅祥(ニシヤマ マサヨシ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/2163-nishiyama-masayoshi.html

関連URL: https://www.kindai.ac.jp/engineering/


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