工学院大学 建築学部生が「藤森建築」プロジェクトに参画 |The大学Times

工学院大学 建築学部生が「藤森建築」プロジェクトに参画 @Press 2021.8.11

工学院大学(学長:伊藤 慎一郎、所在地:東京都新宿区/八王子市)の藤森 照信特任教授(建築学部)が設計した茶室「五庵」が、Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13「パビリオン・トウキョウ2021」で公開中です。新国立競技場前にたたずむこの茶室は、都会で異色を放ち、型にはまらない新しい日本文化を発信しています。


茶室の制作には、工学院大学大内田研究室(建築デザイン学科、指導教員:大内田 史郎教授)の学生たちが協力しました。2020年3月に、埼玉県にある工房で茶室内部の天井材の漆喰塗りや、天井に無数に張り付けられた炭の加工・張り付け作業を行いました。その後、東京2020大会の延期が発表されたことを受けて開催時期が変更となり制作を一時中断しましたが、2021年の5月に同じ工房で2階部分の外壁に使用された焼杉の加工・取り付けを行いました。


新国立競技場前に完成した茶室「五庵」と制作に携わった学生たち

大学在籍時に、実際の建物の制作にかかわることは非常に貴重な機会です。さらに、日本を代表する建築家の型破りな作品に携わる経験は、学生たちにとって大きな刺激となりました。プロジェクトに関わった大学4年生は、素材の選択や加工で建物の質感が大きく変わることや、図面を描く段階で施工が問題なく行えるか精査する必要があること、そして施工時には臨機応変な対応を求められることなどを学びました。


茶室内部の天井材に炭を張り付け


外装材の焼杉の加工・取り付け

■茶室「五庵」/設計:藤森 照信
藤森特任教授は自然と一体となった建築を作り続けており、この茶室「五庵」では基壇を芝が覆っています。上部の外壁に用いられている焼杉は、杉材の表面を焼いて炭化させたもので、表面の炭化層が板の劣化を防ぎ耐火性を高くします。研究室1階の待合に入り、梯子で2階の茶室に上がると、大きな窓から新国立競技場が見えます。梯子は「にじり口」の再解釈で、暗くて狭い場所を通り、茶室という別世界に移動させる機能を持ちます。歴史家としての膨大な知識に裏付けされた「どこにもない」建築が藤森作品の魅力です。
建物には日本文化を代表する畳、障子などは使用されておらず、どこかエキゾチックな雰囲気が漂います。建物には畳、障子など日本文化を代表する素材は使用されておらず、どこかエキゾチックな雰囲気が漂います。茶室の中にはテーブルがあり、外からよく見える五輪カラーのランプも、藤森特任教授が制作しました。建物に近づくと芝や土のにおいが漂い、自然との調和を感じさせます。大内田研究室の学生たちは、「天井の無数の小さな炭は、研究室の先輩たちが手作業で張り付けました。中央から周囲に広がるような、中央に引き込まれるような、不思議なデザインが魅力」「蒸し暑い日も茶室の中が心地よく感じるのは、天井の漆喰のおかげ。
石灰を原料とする伝統的な建築資材で、細かな穴がたくさん開いていて湿気をコントロールしてくれます」と、茶室の魅力を語ります。


茶室の大きな窓からは新国立競技場が見える


天井の炭の張り付けなど、内装に学生たちが協力

■Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13 「パビリオン・トウキョウ2021」概要
新国立競技場を中心とする複数の場所に建物やオブジェを設置し、自由で新しい都市のランドスケープを提案します。観客は、地図を片手に宝探しのように、あるいは散歩のかたわらに、世界で活躍する建築家やアーティストたちがそれぞれの未来への願いを表したパビリオンを巡ることができます。

・公開期限 : 2021年7月1日(木)〜9月5日(日)
・会場 : 新国立競技場周辺エリアを中心に東京都内各所
・主催 : 東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、
パビリオン・トウキョウ2021実行委員会
・公式サイト: https://paviliontokyo.jp/

※鑑賞時間、事前申し込み、入場料などは各会場によって異なります。詳細は公式サイトをご覧ください。


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プレスリリース提供元:@Press

■参考画像

新国立競技場前に完成した茶室「五庵」と制作に携わった学生たち

茶室内部の天井材に炭を張り付け

外装材の焼杉の加工・取り付け

茶室の大きな窓からは新国立競技場が見える