「生きる」をもっと深く味わうための新しい学びのプロジェクト「たちばな教養学校(まだ名前のない学校)」 学頭:河野通和 2023年4月開講 -- ケアに生かされた寛容な社会をめざして --|The大学Times

「生きる」をもっと深く味わうための新しい学びのプロジェクト「たちばな教養学校(まだ名前のない学校)」 学頭:河野通和 2023年4月開講 -- ケアに生かされた寛容な社会をめざして --大学通信 2022.8.5

1.「たちばな教養学校(まだ名前のない学校)」プロジェクト概要
学校名称:まだ名前のない学校 *名前が決まり次第、お知らせします。
開講年月:2023年4月
開講場所:京都橘大学
定  員:対面:100名程度 *オンデマンドは定員設定なし。  
受講対象:一般社会人および京都橘大学の学生
講座構成:1テーマにつき、90分×8回を予定
講  師:本学教員および外部講師を招聘する
履修形態:公開講座(有料)として開講
     ※ 本学学生は、受講料を無料とし、単位の認定等も可能にする予定です。
受講形態:対面およびオンデマンド配信



2.開講趣旨・目的
 超スマート社会(Society 5.0)といわれる現代では、IoT、ロボット、AI 等の新技術を様々な産業や社会生活に取り入れ、誰もが快適で活力に満ちた人間中心社会の構築をめざし、取り組みを進めています。これまでにないIT技術の進化により、質の高い生活を送るための社会基盤が整備される一方で、生産性、合理性、目的重視を基調にした経済万能主義をもって、自分の人生や他者の人生を眺めてしまう傾向があります。「多文化協働社会」や「ダイバーシティ&インクルージョン」など、他者を認め合い、協働しながら新しい価値を創造することの重要性が指摘されるいまだからこそ、自分と異質なものを排除したり、同質化するのではなく、多様なものがお互いを支え合う共生のあり方が重要になってくると考えます。
 「たちばな教養学校(まだ名前のない学校)」プロジェクトでは、多様な他者との共助・協働=<ケア>の精神に支えられた寛容な社会をめざしたいと思います。ここでは、何かの答えを得るための学びではなく、「問うこと」そのものに意味を見出せる学びの場をめざします。日常の生活や仕事にすぐ役立つ答えではなく、自分の悩み、疑問、好奇心に基づき、人の話を聴き、本を読み、対話する営みを通して、自分と異なるものを受け入れ、折り合いをつけ、他者とともに自らの「生きる」を深めていく。学びを通じた予想外の出会いから起こる自らの変化を楽しみ、人と人とのつながりやそれぞれの人生を豊かにするきっかけとなる学校をめざします。





3.今後の予定
2022年9月 学校名称決定
2023年2月以降 連続講座テーマ公開、受講生募集スタート
4月 「たちばな教養学校(まだ名前のない学校)」開講
*2023年4月の開講までに、公開型のプレ企画を数回予定しています。




4.学頭・河野通和 氏 プロフィール
 1953年、岡山市生まれ。東京大学文学部ロシア語ロシア文学科卒業。
 1978年、中央公論社(現中央公論新社)入社。おもに雑誌編集にたずさわり、「婦人公論」「中央公論」編集長を歴任。取締役雑誌編集局長兼広告統括部長を最後に、2008年、同社退社。2009年、日本ビジネスプレス特別編集顧問に就任。2010年、新潮社に入社し、季刊誌「考える人」編集長を6年9ヵ月務める。その間、週に一度配信した編集長のメールマガジンは1万8000人超の登録者に愛読され、『言葉はこうして生き残った』(ミシマ社)、『「考える人」は本を読む』(角川新書)の2冊の著書となる。2017年3月、同社を退社。
 翌月、株式会社ほぼ日入社。「ほぼ日の学校(のちに學校)」学校長を務める。2021年10月末に退社。「河野文庫」を立ち上げ、編集者・読書案内人として活動する。
 2022年4月より京都橘大学客員教授となり、現在にいたる。





5.学頭・河野通和 氏からのコメント
 人生は、クイズ番組の「早押し」競争ではありません。正解を求めて目の色を変える必要などないのです。自分の胸にストンと納得のいく答えを得るまでには、それなりの時間と労力を要します。慌てず、騒がず、焦らずに、そのプロセスを我慢強く耐えていれば、しだいに心身が解きほぐされ、考えること自体がおもしろくなってくるから不思議です。まして誰か仲間と「場」を共有し、一緒に問いを分かち合うと、なおさらに――。
 いまいる環境になじめない、先の見えない不安に襲われる、生きづらい......私たちの人生や社会は、容易に答えの見つからない厄介な事柄に溢れています。そんな岐路に立たされた時、思いがけない出会いや体験が、あなたを支えてくれるかもしれません。それこそが「生きた教養」だと思います。この講座を通して、あなたのなかの何かが変わり、視野が少し広がって、明日に向かう勇気と希望が湧いてくることを祈ります。



6. 河野学頭が考える「ケア」の精神
 「みんなちがって、みんないい」(金子みすゞ)----多様性(ダイバーシティ)が賞賛される時代です。しかし、個性や価値観、利害の異なる人たちと、実際に「共助・協働」するのは決して容易なことではありません。カギになるのは、エンパシー(人を思いやる力)だと思います。他者の内面に想像力をはたらかせ、対話し、配慮し、お互いの生を支え合う――「共生」の精神、広い意味における「ケア」の創造的な営みがその核ではないかと思います。私たちは誰しもケアする、ケアされる関係性の中に生きています。それは医療や福祉の世界に限ったことではなく、育児や仕事など私たちの個人的な、あるいは社会的な活動全般において、さらには「生命の網」自体にいたるまで、存在の基盤はすべて「共助・協働」に支えられています。競争、対立、分断が際立つ時代だからこそ、分かち合い、他者をいたわる寛容の社会を築くため、私たちの心の中にあるケアの精神を改めて耕したいと考えます。

▼本件に関する問い合わせ先
京都橘大学 企画部 広報課
住所:〒607-8175 京都市山科区大宅山田町34
TEL:075-574-4112
FAX:075-574-4151
メール:pub@tachibana-u.ac.jp

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