ハラール認証マークをきっかけに思いやりを考える「ハナーンチョコレート」 1月31日からオンライン販売開始のお知らせ -- 東京大学|The大学Times

ハラール認証マークをきっかけに思いやりを考える「ハナーンチョコレート」 1月31日からオンライン販売開始のお知らせ -- 東京大学大学通信 2018.1.29

●ハナーンチョコレート・プロジェクト
 最近、ハラール認証が注目されています。ハラールとはアラビア語で「許されたもの」という意味で、ハラール認証はムスリム(イスラーム教徒)が安心して飲食したり使用したりできる品を提供するための新しい取り組みです。
 東京オリンピックを前に、日本でもこの仕組みをできるかぎり採り入れ、イスラーム圏からの訪問者の増加に備えようという機運が高まっています。この数年で報道されることも多くなりました。
 宗教的信条に配慮することはとても大切です。しかし、ハラールについては、もう少し知ったり、考えてみたりする必要がありそうです。そんな思いから立ち上げたのが「ハナーンチョコレート・プロジェクト」です。
 https://asnet-utokyo.jp/emi-gto/hanan-chocolate

<プロジェクト発案者>
 後藤 絵美(ごとう・えみ)(学術博士)
 東京大学 日本・アジアに関する教育研究ネットワーク 特任准教授、東洋文化研究所 准教授
 研究テーマ:現代におけるイスラームの理解と実践。最近はハラール産業や仏のブルキニ問題を事例に、さまざまな社会での「ムスリム」と「それ以外」という分断の傾向について研究を行っています。

●ハラール認証とは
 ハラールは、ムスリムにとって宗教的に許された物や行為を指して用いられる言葉です。イスラームの聖典には、豚肉や酒など一部の飲食物の摂取を禁じたり制限したりする文言があります。これを受けて、食品や飲料、物品、サービス等について、そこに禁じられたものが含まれていないかを審査し、それが「ハラール」であると認めた場合に証明書と認証マークを発行するというしくみがハラール認証制度です。これを利用したビジネスはハラール産業と呼ばれています。
 現在、世界各地に異なる認証機関や認証制度があります。マレーシアのように政府系機関が認証を行っている場合もあれば、日本を含め、複数の団体・機関がそれぞれ独自の基準で審査を行い、認証を発行している場合もあります。



●ハラール認証の問題点
 ムスリムにとって何がハラールかは、社会や文化によっても、個人の考え方によっても異なります。そして、そのような理解や実践の違いは、人々のあいだで長らく許容されてきました。
 ハラールについて一定の基準を設けようとする動きが始まったのは、1970年代のことです。その発祥の地は、ムスリムが圧倒的多数を占める中東地域ではなく、異なる宗教や民族、文化が混在する東南アジア地域でした。
 基準があるのはわかりやすくてよさそうですが、問題は、基準とされてきたものが、一部の人々の理解による厳格な解釈に基づくものだったということです。さらに、認証基準はしだいに細かく、厳しくなる傾向にあります。科学技術の進歩とともに、内容物のDNAレベルまで問題視されるようになり、ハラールとして認められるものの範囲は、どんどん狭まっています。
 人や物の移動がグローバル化する中、こうした動きは東南アジアだけでなく、世界各地に広がりつつあります。ハラールと認証されたものだけを扱うハラール特区やハラール・ハイウェイの設置も検討されており、このままではムスリムが安心して暮らせる空間はどんどん狭くなり、やがてはムスリムとそれ以外の人々のあいだで、食卓や生活が分断されてしまうおそれがあります。



●ハナーンチョコレート
 ハラール認証制度に代わるよいアイディアがないかを考えるきっかけにと開発されたのがハナーンチョコレートです。ハナーンとは、アラビア語で「思いやり」や「やさしさ」という意味。ハナーンチョコレートにはハラール認証マークが入っていますが、これを初めて見た人も、これがあるから安心だと思って手に取った人も、一緒になって「よりよい未来とは何だろう」と考えていただけたらと思います。
 チョコレートは「ミルクチョコ」「ホワイトチョコ」「ダークチョコ」の3種類。甘いチョコレートが、人びとの生きづらさや分断のきっかけではなく、「思いやり」のきっかけとなるように。そんな願いが込められています。
 チョコレートの箱には葉書が1枚入っています。やさしさを運ぶメッセージカードとしてご利用ください。



<製品概要>
・商品名:ハナーンチョコレート
・内容量:150g(30粒)
・原材料名:カカオマス、砂糖、ココアバター、乳化剤(大豆由来)、香料
・賞味期限:製造から1年間(高温多湿を避け28℃以下で保存)
・定価:1,080円(税込み)

<購入方法>
(1)店舗での購入
・東京大学コミュニケーションセンター(UTCC)
 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学本郷キャンパス内 赤門北隣
 営業時間:10:00〜18:00 定休日:日曜、水曜、祝日
・IMTブティック
 東京都千代田区丸の内2-7-2 KITTE3階インターメディアテク内
 営業時間:11:00〜18:00(金土は20:00まで)※最終入館は17:30(金・土は19:30まで) 
 定休日:月曜日(月曜が祝日の場合は翌日)および年末年始、その他館が定める日

(2)オンラインストアでの購入
・UTCCオンラインストア
 https://utcc.u-tokyo.ac.jp/



<お問合せ>
(1)プレスリリースの内容、取材に関するお問い合わせ
 東京大学社会連携部社会連携推進課 コミュニケーションセンター担当
 TEL: 03−5841−1248
 メールアドレス: utcc.adm@gs.mail.u-tokyo.ac.jp



(2)商品購入に関するお問い合わせ
 東京大学コミュニケーションセンターお問合せフォームへお願いいたします。
 https://utcc.u-tokyo.ac.jp/contact/

▼本件に関する問い合わせ先
東京大学社会連携部社会連携推進課 コミュニケーションセンター担当
三浦 英幸(みうら・ひでゆき)
TEL:03−5841−1248
メール:utcc.adm@gs.mail.u-tokyo.ac.jp

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