神戸学院大学 現代社会学部「現代社会学科」「社会防災学科」2014年4月開設予定|大学Times

主体的に学び・考え・行動する。地域社会と連携しながら、豊かで持続可能な社会を創り支えていく人材を育成
神戸学院大学 現代社会学部「現代社会学科」「社会防災学科」2014年4月開設予定(設置認可申請中)

社会が抱えている問題は、少子高齢化や経済格差などいくつもの要因が複雑に絡まったものが多く存在する。2014年4月、神戸学院大学に誕生する8番目の学部「現代社会学部」は、現代社会に潜むさまざまな難問と向き合い、「問題解決する力」を育成。その知識を生かす「アクティブラーニング」とは、どのようなものか?現代社会学部の「現代社会学科」と「社会防災学科」の特色について、現代社会学部設置準備担当の中村恵教授に伺った。

「現代社会学部」の設立の経緯について教えて下さい。

神戸学院大学は2006年より「学際教育機構」を実施し、社会に貢献する力を養ってきました。この教育システムは、学部横断型で法学部・経済学部・経営学部・人文学部の枠組みを越え、幅広い学問領域を修得し実践力を身につけることが目的です。

新設の「現代社会学部」は、この学際教育機構の教育コンセプトをさらに発展させた形です。一般的に知られている社会学部とは異なり、現代社会学部が抱える問題に焦点をあて、社会学、経済学、経営学、政治学、行政学などの領域を複合的に学修します。文部科学省が掲げる主体的な学びの確立に向け、これから直面するであろう課題や、想定される問題に柔軟に対応できる人材を育てるために開設します。

4月開設の「現代社会学部」についてご紹介ください。

現代社会学部は、「現代社会学科」、「社会防災学科」の2学科から成ります。いずれも学際的な学びを一年次からはじめ、フィールドワークやボランティアなどから学び得ることを重視します。

現代社会学科は「市民と生活」、「仕事と産業」、「地域と文化」の3分野を体系的に学び、現代社会が抱える課題を解決する力だけでなく、地域貢献ができる力も養成します。

社会防災学科は、兵庫県下で初の防災専門学科となります。阪神・淡路大震災の震源地に最も近い大学として、2006年学際教育機構の中に「防災・社会貢献ユニット」を開き、危機に対する意識や地域コミュニティとのつながりを深めてきました。それを、さらに発展させます。これまでにも、優れた防災教育の取り組みを表彰する「ぼうさい甲子園」でグランプリを受賞、市民救命士講習活動で神戸市消防局から感謝状を授与されるなど、さまざまな取り組みのベースがあります。

実習に力を入れることから、2学科とも少人数制で、一人ひとりの学びを細やかにサポートしていきます。企業や行政、NPOと連携したプロジェクトベースの学びにおいて、全国でも稀有な学部になるでしょう。

「現代社会学科」「社会防災学科」 それぞれの特色をお聞かせください。

「社会や人の役に立ちたい」という想いの実現を目指し、1年次より現代社会の仕組みについて学修します。

現代社会学科では、「いま起こっている問題の本質は?」「その解決策とは?」といった分析視点と行動力を養います。社会学の学びをベースに「多文化共生」「仕事とキャリア」「マスメディアと文化」など政治、経済、環境等幅広い科目を組み合わせます。ワークショップ形式の授業では、柔軟な思考や発言力を養うためにチームで議論する場を設けます。目指せる資格として、「社会調査士」があげられます。複雑化する問題へ、社会調査の理論と実践からアプローチし、解決の糸口を見いだす思考を育み、社会事象や市場動向、アンケート調査などあらゆる場面で生かすことができます。

社会防災学科では、「防災」「社会貢献」について専門的に学びます。「震災の経験を未来にどう生かし、防災意識を向上させるのか?」「ボランティアをもっと根付かせるには?」「地域の犯罪を減らすには?」など、地域の安全や防災意識の向上、災害時に企業が事業を続けるためのリスク管理などについて学びます。カリキュラムには、自然災害学や犯罪学、地域防災や減災学、緊急援助組織論などがあります。また神戸市役所、神戸市消防局、人と未来防災センター、読売新聞、読売テレビ、ラジオ関西などとの連携により多彩な提携講座を開講します。資格として「社会貢献活動支援士」があり、災害やボランティアの現場でリーダーシップを取って活動できることを目指します。

地球のどこかで、毎日のように発生している自然災害。災害支援は、開発途上国でも強く求められています。社会防災学科では、国内での被災地ボランティアのほか、2・3年次には、海外実習を予定し国際協力についても体験します。

どんな人材を輩出したいとお考えですか?

現代社会学部の強みは、横断的に学び、知識を知恵に変える体験重視のプログラムが充実していることです。2006年から始まった学際教育機構「防災・社会貢献ユニット」では、これまでの多くの卒業生が消防・警察や行政職員、危機管理の関連企業に就職しました。緊急時や被災地で求められるのは、さまざまなフィールドの人達と接するコミュニケーション能力や、相手の要望を察する力。そして、社会に貢献したい、人の役に立ちたいと思う行動力です。これらは、実社会でも必要とされるスキルであり、どんな分野に進んでも求めれることです。現代社会学部で自分なりの答えを出す力を身につけ、それぞれの未来を切り拓いてほしいと思います。

ポートアイランドキャンパス

中村恵氏

【プロフィール】

中村恵(なかむらめぐみ)

1984年名古屋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学。名古屋大学経済学部助手、神戸学院大学経済学部専任講師、助教授を経て、現同学部教授。専門は労働経済論、人的資源管理論。