【東京工科大学】サステイナブル社会(持続可能な社会)の実現をめざす理工系総合大学|大学Times

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【東京工科大学】サステイナブル社会(持続可能な社会)の実現をめざす理工系総合大学

1986年に工学系の単科大学として開学して以来、時代のニーズに合わせて成長を続けてきた東京工科大学。昨年度はサステイナブル工学(持続可能な社会を実現する工学)を追究する工学部を設置した。社会の変化に柔軟に適応する人材を育成すべく、大学も社会に合わせて発展を遂げる同大を紹介する。

「実学主義」教育が教育の柱

東京工科大学

東京工科大学は、時代の要請に応える形で、1986年に工学部のみの大学としてスタートし、今日まで学部の改組や設置などに積極的に取り組んできた。現在は工学部、コンピュータサイエンス学部、メディア学部、応用生物学部、デザイン学部、医療保健学部の6学部に大学院、研究所を擁し、現代社会で活躍する人材育成に余念がない。

昨年4月に設置された工学部は、21世紀の社会を支えるサステイナブル工学(持続可能な社会を実現する工学)をコンセプトにしている。これに端を発し、全学部が教育連携し、サステイナブル社会(持続可能な社会)の実現に貢献できる人材を育成する、理工系総合大学へと進化を遂げた

同大が創立以来掲げる「実学主義」の教育には、以下の特徴がある。①国際的な教養と豊かな人間性、高い倫理性と創造性を学修する“人間形成”と、②実学的な専門能力 ③コミュニケーション能力 ④論理的な思考能力 ⑤分析・評価能力 ⑥問題解決力を培う“能力形成”から成り、変化に柔軟な対応ができる適応力を身につけることを教育目的としている。

これら6つの力をラーニング・アウトカムズ(学修到達目標)として定め、学生が卒業までに身につける各学部共通の「学修の成果」として策定。「実学主義」の教育を通し、物事の原理原則を理解し、社会の変化や技術革新に柔軟に適応すると共に、先端分野で活躍し続ける人材を育成している。

産学連携による就業経験を組み入れた注目の「コーオプ教育」

東京工科大学

2015年4月に設置した工学部では、利便性や経済性を最優先に追求してきた20世紀までの工学技術とは根本的に異なる、サステイナブル工学を学んでいく。この概念は資源やエネルギーの枯渇、環境問題などの課題解決に向け、「環境」「産業」「人間」の調和を保ちながら、持続可能な社会の実現に貢献できる人材を育成する。中でも内外から注目を集めているカリキュラムが「コーオプ教育」である。これは大学と企業や地域が連携し実践的な人材を育成するための教育プログラム。実習前には「コーオプ企業論」などの事前教育で社会情勢や社会で求められている力を知り、その後、約8週間の就業経験による実習を行う。工学技術の実践力はもちろんコミュニケーション力および、就業報告書や改善提案書などの作成力も育成する。通常のインターンシップに比べて本格的な業務に就くため、賃金が支払われることも特色のひとつ。この実習では、大学で得た知識の適用性、課題の発見などを通し、就業力・学修意欲の向上へつなげる狙いもある。この取り組みは、文部科学省「大学教育再生加速プログラム」にも採択されている。

国際基準の教養に加え、語学力や社会人基礎力を育む「教養学環」の設置

社会で活躍するためには高度な専門性はもちろんであるが、同時に豊かな教養は欠かせない。そのため、「実学主義」教育の一環として、国際基準の教養に加えて、語学力や社会人基礎力を育む「教養学環」を設置している。教養と社会人基礎力を醸成することがその狙いだ。教養学環とは「人文・社会系」「外国語系」「情報・数理・自然科学」「ウェルネス・社会人基礎」の4科目群について、学部の枠を越えて教育し、学部横断型の教養を養う組織。

専任教員によって創意工夫された教育手法を取り入れた授業が展開されている。特色の一つ目は「アクティブラーニング」。プレゼンテーションやディスカッションなどの能動的な学修スタイルを多く取り入れることで、学生の主体性を引き出し、問題発見・解決力の向上などを図る。二つ目は「少人数教育」。アクティブラーニングをより効果的に行うために少人数教育を実施していくことで、学生同士や教員のコミュニケーションが図りやすい環境を整えている。そして三つ目となるのが「学修支援の導入」。専門的知識の獲得や社会人としての能力を高めるため、一定水準の基礎学力の修得も不可欠。学修支援センターでは、学生一人ひとりに対して習熟度に応じた学修支援を行っている。

学園創立70周年記念事業として、蒲田キャンパスに新施設が完成

東京工科大学

東京工科大学を設置する片柳学園の創立70周年を記念し、さらなる教育環境の拡充を図るべく、2016年6月、蒲田キャンパスに新施設が完成した。約4,200名を収容可能で、コンサートや室内競技用アリーナとして機能する片柳アリーナや、実習棟、クラブハウス棟を建設。これに加え、季節の花々や豊富な緑に彩られた憩いのセントラルプラザ(庭園)も誕生した。より充実した環境を整えるとともに、サステイナブル社会の実現に貢献できる人材の育成に一層取り組んでいく姿勢だ。