上智大学グローバル系3学部長よりメッセージ|大学Times

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大学Times Vol.25(2017年7月発行)

学問と格闘し、自分を知り、自身の中に「国際教養」を築く〜国際教養大学〜

上智大学には「グローバル系学部」として、外国語学部、総合グローバル学部、国際教養学部の三学部があります。それぞれの学びの特徴について、各学部長から のメッセージと、受験生からよくある質問をQ&Aにまとめました。

「ことば」を中心に捉えた学問で
「知」を切り拓く

外国語学部

外国語学部とはFaculty of Foreign Studies、直訳すれば外国研究学部です。

実践的な「ことば」のトレーニングによって体得した外国語運用能力を武器に、グローバル社会が求める新しい「知」を切り拓きます。単なる「語学」にとどまらず、的確な運用能力を駆使して、言語学や地域研究を体系的に学んでいきます。

本学部には、将来、大きく飛躍できるようなスターティング・ボードとしてのシステムが整っています。専攻語の基礎を固めたうえで、その知識を応用して地域の歴史・文化・芸術・経済・社会・政治などを深く学べることが、このシステムの最大の特徴です。

未知のことばを学ぶ意義は、新しい世界と接して、そこに住む人びとの発想を理解し、真のコミュニケーションがとれるようになること、そして、その言語の世界観も自分のなかにしっかり取り込むことにあります。つまり「言語を」ではなく、「言語で」学ぶのです。外国語の学習を通して複眼的で弾力的な考え方を身につけ、「引き出し」を増やすことによって、みなさんそれぞれの世界をさらに豊かにしていきましょう。

世界を立体的に捉え
「国際的公共知識人」を育てる

総合グローバル学部

現在の地球(グローブ)で起きているさまざまな動きは、国だけを単位として見ているのでは、充分にはわかりません。そこで、現代世界のダイナミックな動きをより総合的に見ていくためにグローバル・スタディーズは生まれました。

「国際関係論」と「地域研究」の二つの分野を融合させ、「グローバル・スタディーズ」として探求することで、グローバル化した世界を立体的に捉えることを目指します。「国際政治論」「市民社会・国際協力論」「アジア研究」「中東・アフリカ研究」の4つの領域の科目群を展開しています。学生一人ひとりの興味や関心に基づいて、幅広い選択肢から柔軟に学ぶことができ、他学部科目や英語以外の語学科目の履修なども重視します。

教育プログラムの特徴は、世界全体を見通す目線と、世界のそれぞれの地域に生きている生身の人間と同じ高さに立った目線を兼ね備えるという目標設定にあります。この学問を学んで、現代世界の動きを総体として理解し、とくに私たちが今後、親しく付き合っていくだろうアジアや中東・アフリカの人々をより深く知り、自分の暮らしと世界が身近につながった現代世界を積極的に生きて行こうとする学生のための学部です。

グローバリゼーション時代の本質を
捉える広い視野を獲得する

国際教養学部

半世紀以上にわたり、幅広い教養と論理的思考力を育むリベラル・アーツ教育を英語で提供しています。2年次後半から国際経営/経済学・社会科学・比較文化の専門分野から選択するプログラムで、高い外国語能力、卓越した専門的知見、異文化への繊細な感受性を身につけ、国際機関や多国籍企業などで活躍できる「グローバル社会対応型」人材育成を行っています。

研究者と学生が「知の探究」という同じ目標のためにキャンパスに集う、国境を超えた知のコミュニティが国際教養学部です。最初に学生は、コアコンピタンスとスキルを鍛えるプログラム(知的探求に欠かせない批判的思考など)を集中的に取り組み、その後人文学、社会科学、ビジネス研究、経済学など幅広く多様な専門分野からコースを選択します。学生一人ひとりが自分の人生の主人公となるべく、さまざまな資質を開花させることが究極の目標です。

人間、歴史、世界を深く理解する知性を養い、グローバリゼーション時代に不可欠な実践的スキルと幅広い視野を獲得します。

学部の違いQ&A

Q1 総合グローバル学部は、外国語学部とどのような違いがあるのですか?

二つの学部は、目標とするゴールはほぼ同じといってもいいと思います。両者の違いは、その「入口」と「軸足」です。

総合グローバル学部は、ものごとを見る「視座」や分析する際の「視角」に軸足を置きながら、世界やさまざまな地域が抱えている問題にアプローチしていきます。したがって1〜2年次には社会科学分野の理論や研究方法論を講義や基礎演習を通じて集中的に学びます。

それに対し、外国語学部は、的確な言語運用能力の獲得を4年間の学びの土台として位置付けています。集中的に「ことば」を身につけながら、「言語」そのものや「地域」の問題にアプローチしていきますので、その点が大きな違いです。

この二つの学部は「学部間連携」をとっていますので、講義によっては総合グローバル学部の学生と外国語学部の学生が机を並べて勉強することもあります。

Q2 上智大学の文学部英文学科と、外国語学部英語学科の違いはなんですか?

大きく分ければ、英文学科は文学・思想・文化研究に加えて英語教育を柱にしているのに対し、英語学科は言語学(英語教育を含む)と地域研究を柱にしています。

 両学科とも1〜2年次は基礎力を固めるためにリーディング・スピーキング・リスニング・ライティングなどのスキルを身につけるようなカリキュラムを組んでいる点は同じです。

英文学科では、3〜4年次の専門科目で西洋の古典的な伝統を重視する姿勢のもと、おもに英米を中心とした英語圏の思想、文学、文化を扱う多くの講 義や演習が開講されています。さらに卒業論文では、ひとつのテーマに沿って文学作品をじっくり読み解き「ものごとを深く思考する」プロセスを経験し、論理的に、自分の言葉で書き表すことが求められます。