【関西特集】京都外国語大学|大学Times

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大学Times Vol.28(2018年4月発行)

【関西特集】京都外国語大学 世界と日本の“コミュニティ”で学びグローバル社会ではばたく人材を育成

世界はひとつになろうとしている。グローバル化する社会で、どこにいてもインターネットでつながれる時代。利便性がもたらされた一方、これまでにない問題も生まれている。今、求められているのは、あらゆる障壁を越えて、問題を解決に導く“チェンジメーカー”である。このような人材を育てるため、京都外国語大学に「国際貢献学部」が誕生。「グローバルスタディーズ学科」と「グローバル観光学科」の2学科でグローバル社会での課題解決に取り組んでいく。新学部の意気込みについて、国際貢献学部の学部長・竹内俊隆教授にお話を伺った。

竹内俊隆教授

経験で成長し、挑戦で飛躍する
「コミュニティエンゲージメント」

4月スタートの「国際貢献学部」の特色をお聞かせください。

「言語を通して世界の平和を」という建学の精神を掲げる京都外国語大学は、おかげさまで昨年の2017年で学園創立70年を迎えました。“言語と平和”は、ゆるぎない本学の理念ですが、国際情勢は変化しています。「グローバル化する社会で行動・実践し、問題を解決するために必要なものとは何か?」を考え生まれたのが、「国際貢献学部」です。大きな特色は、語学・文化を中心とした人文科学に、政治・経済・経営学などの社会科学を融合した学びです。

新しい学部の核となる「コミュニティエンゲージメント」は、世界中の地域社会を活動の場に、コミュニティの人々との協働を通じて、共通する課題解決に取り組むプロジェクト。これは一般的な実習ではなく、実社会という現場で汗を流します。単なる参加ではなく、コミュニティの一員としてともに力を合わせて働きます。それだけに、挫折や失敗を経験するタフな挑戦になるかもしれませんが、その経験が大きな成長につながることでしょう。

実習先は国立マレーシア科学大学やカナダの現地企業や京都の老舗旅館など国内外問わずさまざま。それぞれの活動を支えるため、「コミュニティ・エンゲージメントセンター」もスタートしました。これは、目標に沿った履修プランを考えるほか、活動先のマッチング、現地での学生と教員のサポートなど本学の他部署とも連携しながらプロジェクトを後押しします。

高度な語学力と幅広い教養を身につける
グローバルスタディーズ学科

経験を重視した学修とは、どんなことですか?

京都外国語大学

グローバル化が日常生活にまで影響を及ぼすようになった今、新しい課題が生まれています。グローバルスタディーズ学科ではそうした問題に対処できる視点と語学力、経済学や社会学など幅広い教養を身につけることをめざします。

例えば、1年次のコア科目「模擬国連」は国連会議シミュレーションをします。英語を話すだけでなく、リサーチや理論的に話すスキル、ネゴシエーション(交渉)、相互理解などの要素が求められる非常にタフな授業です。私は過去に「ジュネーブ軍縮会議」で条約交渉(包括的核実験禁止条約など)に参加したことがありますが、各国代表との協議に強烈な刺激を受けました。

2年次からは世界平和に関する知識と地球規模の課題解決に必要な力を学ぶ「国際協力コース」、ビジネスを通して社会に貢献する力を学ぶ「グローバルビジネスコース」のいずれかを選びます。教員陣は、国際機関やグローバル企業の出身者、「TEDxKyoto」の創設者、プレゼンテーションの世界的権威などバラエティ豊か。ファシリテーターやガイド役として、主体的な学びのきっかけを与えてくれます。

同学科は専門科目の授業はオールイングリッシュ。教養科目は日本語での授業を選択することも可能です。卒業後は高い語学力を生かした幅広いキャリアがめざせます。

観光を「多文化間交流」ととらえる
グローバル観光学科

京都で学ぶ、生きたコミュニケーションとは?

京都外国語大学

京都は世界中から人が集まる国際観光文化都市です。そして、外国人と関わるチャンスがたくさんあります。「グローバル観光学科」では、旅行・ホテル・航空産業といったこれまでの観光に加え、「多文化間交流」としての観光を政策・ビジネスとして学びます。

現在、外国人旅行者のニーズは観光から体験に移っています。そのため、フードツーリズムやスピリチュアルツーリズムといった新しい観光のあり方も題材です。1年次秋学期からは文化政策としての観光を学ぶ「観光政策コース」と、幅広い分野で観光ビジネスを仕掛ける「観光ビジネスコース」のいずれかを選択します。

京都を実例とした学びとして、おもてなしのノウハウを実践的に学べることも特色です。本学には、有名な社寺へ行き、そこを訪れる外国人観光客を英語でガイドする「フリーガイドクラブ」があります。地の利を活かしたフィールドワークをするにあたって、「京都の歴史」「京都モノ・コト学」や「観光調査・研究法」などの座学を通じて、活動を下支えする知識も身につけます。

未来を切り拓く“チェンジメーカー”に

どんな人材を輩出したいとお考えですか?

国際貢献学部がコンセプトに掲げる「チェンジメーカー」は、語学力とコミュニケーション力を土台に社会貢献のあり方を追究し、現代が抱える諸問題を解決に導く人のことです。具体的には、自ら課題を見つけ、その解決に向けて挑戦し続けること。そのためには、どんな困難にもめげない精神力が必要です。京都外国語大学には、平昌五輪通訳ボランティアに参加したり、ASEAN5大学との観光資源調査に参加・成果を発表するなど、国内外に活動の場を広げる学生が既にたくさんいます。つまり多くの現場経験が積めるよう各種プログラムが充実しているのです。教職員も一体で学生それぞれのチャレンジをサポートします。当学部の学びは国際貢献だけにとどまらず、あらゆる課題を解決するプロセスに活かされるでしょう。やる気さえあれば、道は拓けます。失敗にもめげないタフな心を養い、新しい自分の可能性に挑戦しましょう。