【関西特集】大阪体育大学|大学Times

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大学Times Vol.29(2018年7月発行)

【関西特集】大阪体育大学 「自ら学び、きり拓く」スポーツ系大学だからこそできる入試改革

2021年度の大学入学者選抜改革に先駆け、大阪体育大学は2020年度入試からの新入試制度改革に取り組んでいる。「スポーツ・健康・教育」の分野を探究しつづける大阪体育大学の入試改革とはどのようなものだろうか?これからの入試のあり方と方向性について、入試・広報部部長の南直樹氏に伺った。

大阪体育大学

スポーツを通じて、主体的に
社会に貢献できる人材を育成

大学の特色をお聞かせください。

大阪体育大学は、関西初の体育大学として1965年に開学しました。甲子園のおよそ7倍のキャンパスには、各競技に合わせて設計された体育館に加え、公認陸上競技場の全天候型トラックや野球場、サッカー場、ラグビー場、テニスコートなど屋外競技場の設備が充実しています。

体育学部は、『スポーツ教育学科』と『健康・スポーツマネジメント学科』の2学科制で、3年次からスポーツ教育学科は「コーチ教育コース」「体育科教育コース」「スポーツ心理・カウンセリングコース」、健康・スポーツマネジメント学科は「スポーツマネジメントコース」「アスレティックトレーニングコース」「健康スポーツコース」のそれぞれ3つの専門コースに分かれ、スポーツ業界をはじめとした社会で活躍できる人材育成を行います。教育学部教育学科は、「小学校教育コース」と「保健体育教育コース」で小学校教員免許や中学・高校の保健体育教員、特別支援学校教員など複数の教員免許の取得を目指します。いずれの学部も社会のニーズに応える人材を育てるため、教育・研究の環境とサポート体制が整っています。また就職面では本学の強みである教員やスポーツ指導者はもとより、警察官や消防士などの公務員を毎年、多く輩出しています。

大阪体育大学ならではの入試改革とは?

新入試制度で求められるのは、「知識・技能の確実な習得」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」です。なかでも注目されているのは、ペーパーテストでは測れない「主体性」の評価ではないでしょうか。

ただ、本学を志望するおよそ98%の受験生は高校時代に何らかの部活動を経験しておりますし、入学している学生を見ても、主体性について改めて評価を行う必要性は感じておりません。むしろ、出口(就職)を考えた場合、学力の3要素の土台となる「知識・技能」を重視できる入試制度の確立が課題だと感じていました。

一般的に大学入試では「学力の3要素」は右の図①のような評価基準になっているものと思われます。ただ本学では図②のようなイメージが強くついていました。そこで今回の入試改革を機に、「学力の3要素」に「運動能力・競技力」を加えた図③のような並列の四角形を目指します。これはアドミッションポリシーである「不断の努力により智・徳・体を修め社会に奉仕する」精神を示すことが出来る入試の実現にもつながります。

女子美術大学・女子美術大学短期大学部

先駆的に入試改革を進められるようですね。

2020年度入試、つまり現在の高校2年生から、総合型選抜(現:AO入試)、一般選抜(現:一般入試)を大きく変革します。その理由は、受験においてもそれぞれの得意分野を活かしてほしいからです。総合型選抜では、優秀なアスリートを選抜する「DASHアスリート特別総合型選抜」(※DASH:別枠で紹介)やスポーツ科学の研究者をめざす「スポーツ科学研究型」を新設。

一方、一般選抜では新たに3教科の学力のみで受験できる「3教科型」や「体力評価・高得点2教科型」の入試制度を設けます。これは、スポーツの実績に関わらず、教科に強い受験生にも門戸を開き、多様に選抜することが狙いです。

また今回の入試改革において他大学では、記述式問題の導入がネックになるようですが、私たちは一貫して記述式をとってきました。これからも一人ひとりと向き合い、それぞれの可能性を伸ばすことを考えます。

最後にメッセージをお願いします。

「体育大学」と聞くと、プロのスポーツ選手か体育科教員というイメージがあるようですが、スポーツにはいろいろな関わり方があり、単に「する」だけのものではなく、「みる」「支える」という立場も注目されています。社会において体育やスポーツそのものの価値やニーズも高まっている中で、今回の入試改革を契機に大阪体育大学の可能性をさらに広げていきたいと思います。

「DASHプロジェクト」とは

大阪体育大学

DASH(Daitaidai Athlete Support&High Performance)は、アスリートと指導者のパフォーマンス向上、質の高いスポーツ科学によるサポートを実現するプロジェクトです。

そこに本学の強みである「研究力」「教育力」「生活支援力」「キャリア支援力」をシステマティックに融合させ、新しい未来を切り開く「人間力」を備えたアスリート、指導者、教育者、研究者、マネジャー、サポート人材などの育成を通して社会に貢献する、体育・スポーツ系大学の「あるべき姿」を追求します。