【大学入学者選抜改革特集】事例紹介〜静岡産業大学〜|大学Times

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大学Times Vol.30(2018年10月発行)

【大学入学者選抜改革特集】事例紹介〜静岡産業大学〜

2019年4月に創立25周年を迎える静岡産業大学。同大学ではこれを記念して、従来の枠を拡大した新しい特待生制度をスタートさせた。特待生のランクによって4年間の授業料を40万円から最大300万円弱まで減免することができる。(施設設備費、諸会費等は減免の対象外)それ以外にも外部入試の導入やAO入試の細分化など、受験生たちが門戸を叩きやすいよう、入試関連制度の改革を図っている。ここではそれらの取り組みについて紹介を行う。
以下が、静岡産業大学の入試・特待生制度における最新の取り組みの一部である。

●「SSU創立25周年記念特待生制度」

創立25周年を記念し、特待生の枠を大幅に拡大。給付対象は、対象入試で基準の得点率を超えた入学者全員とし、制度の概要は次の通りである。

  • ●「国語」「数学」「英語」「地理歴史」「簿記」の中より2教科または3教科を選択し、集計点の得点率が基準以上である入学者全員の授業料が減免される。特待生のランクはS・A・B・Cの4種類で、それぞれ減免額が異なる。〈図1〉数学と国語は記述式を導入。地理歴史は2月期のみ。
  • ●外部の試験結果のうち、「英語」「簿記」のものを当該試験の得点とすることが可能。(外部試験の利用は1教科のみ) 〈図2〉

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●「特待生SSU定額パック9(ナイン)」

入学検定料割引パック「特待生SSU定額パック9(ナイン)」を利用すれば、複数入試への出願時、通常だと4万5千円〜12万円になる検定料を一律3万円で受験できる。

これは、主に年内に実施される指定校推薦入試、AO入試の受験生のうち「特待生」に挑戦したい受験生のために設けた制度であり、全9通りの組み合わせがある。年内に合格を得た受験生が、入学検定料の負担なく特待生にチャレンジできるようにすることで、高等学校在学中に身につけた勉強する習慣を維持することを目的のひとつにしている。また、今年度は学力試験に自信がない受験生のために「試験対策講座」を開講するなど、意欲のある受験生のための支援を充実させている。

●AO入試のタイプを4つに細分化

静岡産業大学のAO入試は筆記試験による評価ではなく、高等学校在学中の学修や課外活動の成果、大学での学習目標と意欲など、書類選考と面接で多面的に評価し選考する。

受験生は静岡産業大学のアドミッションポリシーを十分理解した上で、自らの特性に合ったタイプを「オープンキャンパス参加型」「スポーツ・諸活動型」「資格型」「希望進路型」の中から1つ選び出願する。これまで静岡産業大学が実施してきたAO入試のタイプは「オープンキャンパス参加型」「プレゼンテーション型」であったが、「プレゼンテーション型」ではハードルが高いという受験生の声をもとに改善を行った。

AO入試で入学する受験生の多くは自らの目標が明確であり、入学後も様々な活動に積極的に参加している。そのため、そうした受験生の個性を尊重し、意欲や熱意をより細かく知るために課題レポートを改善する必要があると考え、見直した。

現在、静岡産業大学では合格者全員に対してe-ラーニングを実施しており、学習成果は入学後も追跡調査を行い、基礎学習の進捗確認や学生支援などで活用している。今後、出願時の受験生情報を入学後の学生支援に繋げられないかを検討中であり、今回のAO入試のタイプ細分化はその一歩といえる。