【時代をリードする理工系総合大学】東京工科大学|大学Times

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大学Times Vol.31(2019年1月発行)

【東京工科大学】有給の就業経験を含む産学連携による「コーオプ教育」で社会に貢献する人材を育成

1986年に工学系の単科大学として開学して以来、時代のニーズに合わせて成長を続けてきた東京工科大学。サステイナブル工学(持続可能な社会を実現する工学)を追究する工学部が行う独自の産学連携教育「コーオプ教育」が文部科学省主催のフォーラムで優秀賞に表彰され、注目を集めている。

「持続可能な社会づくり」を使命とする
新たな工学部

東京工科大学

東京工科大学は、工学部、コンピュータサイエンス学部、メディア学部、応用生物学部、デザイン学部、医療保健学部の6学部と大学院、研究所を有する理工系総合大学だ。同大が掲げる「実学主義」は、最先端の知識はもちろんのこと、国際的な教養と豊かな人間性を育み、社会や技術の変化に柔軟に対応して活躍できる人材を養成し、社会に輩出している。

工学部では、利便性や経済性を最優先に追求してきた20世紀までの工学技術とは根本的に異なる、サステイナブル工学を学ぶ。サステイナブル工学とは、資源の枯渇や環境破壊などの深刻な課題の解決に向け、「地球環境の保全」「経済的な繁栄」「生活や社会の質の向上」を同時に実現し、サステイナブル社会(持続可能な社会)を目指す「実学」である。

同大の工学部は機械工学科、電気電子工学科、応用化学科の3学科で、新材料開発、資源リサイクルや、省エネルギーにつながる技術、安全や安心の向上や健康に役立つ技術などを追究。専門性と実践力・国際性を身につけた人材を育成するため、英語力を高めるグローバルエンジニア教育も実践している。グローバル化が進む社会の第一線で活躍するエンジニアには国際的なセンスや教養、語学力が求められる。また、サステイナブル工学に関する知識や技術を身につけ、大学での学びをよりグローバルな視点で展開するためには技術者や研究者が使用する専門的な工学英語の修得は不可欠だ。そこで同大工学部では、全学部共通で学ぶ「教養教育としての英語」に加えて、工学技術分野の英語を学ぶ「工学英語」、英語テキストで専門科目を学ぶ授業を設け、英語によるテクニカルな記述やプレゼンテーションに対応できる、世界に通用するエンジニアの育成を目指している。

実際に企業等で働き単位認定もされる
工学部独自の「コーオプ教育」

上述のサステイナブル工学に加えて、工学部の学びの柱の一つとなっているのが「コーオプ教育(Cooperative Education)」である。これは、学内の授業と学外での就業経験型学修を組み合せた教育プログラムであり、発祥の地とされる北米や欧州では多くの成果を挙げている。東京工科大学工学部では、このコーオプ教育を「単位認定される正規授業」として国内でもいち早く取り入れている。

多くの大学で行われる一般的なインターンシップは約1週間程度の短期間、無給で企業見学・体験をすることがほとんどだが、同大工学部のコーオプ教育では学生が企業の一員として長期で就業するため、有給で実施される。また、インターンシップでは実施内容が企業に一任されることが多いが、コーオプ教育では同大と企業の産学連携の授業科目として単位を認定するため、より教育効果の高いプログラムが組まれている。

4年間の体系的なカリキュラムで
学生の学修意欲や就業意識も向上

学生は1年次から、事前教育として「コーオプ企業論」で経済社会と企業の仕組みを学ぶとともに、「コーオプ演習T」のグループワーク等で主体的な学修力・行動力・コミュニケーション力を身につける。学外就業経験前には「コーオプ演習U」で社会人としての心構えや就業マナー、就業先の調査・研究を行い、学生の就業目標に基づいて就業先とのマッチングを図っている。

約2ヵ月間の就業経験後には、就業経験で得た発見や収穫をその後の学修・就職活動に活かせるよう、事後教育として改善提案や気づきのプレゼンテーションを実施する体系的なカリキュラムを組んでいる。

実際に学外で就業経験をした学生からは「大学の授業で学んだ知識の必要性を肌で感じた」「一流の設備が並ぶ研究の最前線を知ったことで、研究職を目指すモチベーションが高まった」「挨拶やコミュニケーションの取り方など社会人の基本を学ぶことができた」などの声があり、この経験を通して、実践力・責任感・主体的行動力を身につけ、学修意欲や就業意識の向上につながっている。

東京工科大学の取り組みが文部科学省にも認められ、他大学のモデルに

2018年12月10日に東京国際交流館プラザ平成で開催された文部科学省主催のインターンシップフォーラムにおいて、工学部のコーオプ教育が優秀賞を受賞した。

これは、2017年(平成29年)度に文部科学省が創設した「大学等におけるインターンシップの届出制度」における取組の中から、高い教育効果を発揮しており、他に普及するに相応しいモデルとなりうる活動として認められたことを意味する。

同大は今後もこの教育プログラムを通して、サステイナブル社会に貢献できる人材の育成に一層取り組んでいく姿勢だ。

東京工科大学