【これからの日本を変えるこの分野】静岡産業大学 スポーツ人間科学部・こどもスポーツ教育学科|大学Times

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大学Times Vol.33(2019年7月発行)

【これからの日本を変えるこの分野】静岡産業大学 スポーツ人間科学部・こどもスポーツ教育学科

「スポーツ」が持つ多様で根源的な可能性に気づき、その“チカラ”を私たちの生活やビジネス、文化、教育、健康などの分野で役立たせる学びに注目が集まっている。静岡産業大学では「乳幼児にとってスポーツが重要な役割を果たす」という信念のもと、保育士や指導者を育成してきた。2020年4月、「スポーツ人間科学部(仮称・設置認可申請中)」の新設にともない、これまで培ってきた教育をさらに進化させ、スポーツを素材にした学びで、新しい未来と日本を創造できる人材の育成を目指す。

「スポーツ保育」の理念に基づき
「カリキュラム」を設計

2020年4月新設予定の「スポーツ人間科学部・こどもスポーツ教育学科(仮称・設置認可申請中)」では、運動あそびを通して子どもたちの健全な心身の発育発達や人間形成をはかる「スポーツ保育」の考えに基づいた幼児教育・保育の理論と技術について学ぶことができる。カリキュラムは、全学共通の学びとして初年次に基礎教育を用意。大学生としての基礎的スキルを身につける「基礎ゼミナール」、現代社会で求められる「情報処理基礎」や「コミュニケーション英語」、キャリア形成の基盤となる「キャリアデザイン入門」などを必修とし、アカデミックスキルや社会人として活躍するための「基盤」を固められるように設計している。2年次以降は、「スポーツ」「子ども」「教育」「健康」といった「各学科の学び」の「軸」となる専門基礎の科目を配置し、その他にも「ビジネス」の視点を持って専門知識を社会で活かせるように「経営学」の基礎もここで学ぶ。そして、より専門知識を深められるように「発達支援力」「保育力」「スポーツ教育力」「特別支援力」といった4つの能力を養成するための専門科目群を設置。成長段階に応じた子どもの発育・発達支援や、保育及び福祉に関する知識とスキルを習得できるようなカリキュラム構成にしている。また、学び得た「理論」を「実践」と融合しやすいように地域をフィールドにした授業も豊富に用意。これまで築き上げてきた「実学財産」を活かしたアクティブラーニングや地域連携などを通して学生は多くの子どもと触れあうことができ、実践的な指導力を身につけることができる。

「実学教育」を通して、
子どもたちのスポーツを楽しむ心を育む

静岡産業大学

静岡産業大学の「実学財産」のひとつに「キッズスクール」がある。これは、「スポーツ保育」実践の場として、地域の子どもたちにスポーツを教える取り組みで、その運営主体は「スポーツ保育サークル『すきゃもん』」が担っている。具体的な活動として、スクール内容の企画・検討、年間スケジュールの作成、会員募集のほか、スクール当日の受付や会場手配、保護者連絡など多岐にわたる。1年次は「アシスタント」として、子どもと同じ目線に立って「やってみる」ことからスタート。2年次以降は「メイン」として少しずつ指導を担当する。キッズスクールは、座学で得た知識を実践に移す貴重な場となっており、教科書どおりにはいかない幼児教育の大変さと面白さを実感しながら学ぶことができる。また、クラブ活動をしている競技者である学生たちにとっては、運動技術を子どもたちに伝えることが、実践的な指導術を身につける機会となっている。特に保護者とのやり取りでは、キャンパス内では経験できない「大人とのコミュニケーション力」が鍛えられるため、将来、子どもの支援に関わる仕事に就くことを希望する学生には、他では得がたい貴重な学習の場となっている。

学内施設を最大限に活用して
「アクティブラーニング」を展開

静岡産業大学

「こどもスポーツ教育学科(仮称・設置認可申請中)」では幼稚園教諭(※)や保育士など、保育や福祉に携わるプロフェッショナルの育成を目指している。例えば、保育者になるために必要となる、音楽・図工・体育に関する技術の習得だけでなく、子どもたちとの関わり方を実践的に学ぶ「アクティブラーニング」が不可欠である。そのため、2018年、磐田キャンパスに「こども教育棟」を設置。保育実習室、調理実習室、図画工作室、小児保健室、音楽室、ダンス場などがあり、専門的な学びに必要な設備を充実させた。例えば、保育実習室は幼稚園や保育所の保育室を模しており、保育実習に向けた「保育実習指導」など、実践的な授業を実施。学生同士で、子ども役、保護者役に分かれて指導法だけでなく「子どもの気持ち」も体感できる。文字通りの「アクティブラーニング」により、保育を“体で学ぶ”ことで実践的な能力を身につけていくことができる。

※ただし、文部科学省における審査の結果、予定している教職課程の開設時期が変更となる可能性があります。

スポーツを愛する心や親しむ思いを
「学び」に活かす

「スポーツ」は「他者の尊重」「挑戦する勇気」「全力を尽くす覚悟」「立ち直る力」など、社会から求められている「資質」を育て、さらに伸ばすこともできる。競技者はもちろん、スポーツを愛する多くの学生が持つこれらの資質を活かし、スポーツを素材にして学び、研究することで多彩な知識やスキルを身につけ、将来、社会のあらゆる分野で必要とされ、活躍できる人材の輩出を目指す。そのためには、「目指す進路」を具体的にイメージして学習に取り組むことが重要と考え「履修モデル」も設定。履修モデルを実践することで効率的に学ぶことができるだけでなく、学生一人ひとりが持つ個性と資質を活かしながら「なりたい姿」や「やりたい仕事」へ無理なくつなげていくことができる。静岡産業大学の「スポーツ×多彩な学び」で、潜在能力を大きく開花させてほしいと願っている。