2021年新設の学科で学ぶ医療分野の最先端~東京工科大学~|大学Times

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大学Times Vol.41(2021年7月発行)

2021年新設の学科で学ぶ医療分野の最先端~東京工科大学~

時代の要請に応え、6学部と大学院、研究所における充実した研究・教育を通じ、社会で活躍する人材を多数輩出してきた東京工科大学。2021年4月には医療保健学部にリハビリテーション学科が誕生し、さらなる進化を遂げた。本紙ではこの新学科の取り組みについて紹介する。

「実学主義」の学びで
チーム医療のスペシャリストを育成

東京工科大学は、1986年の開学以来、社会が求める深い教養と豊かな人間性を兼ね備えたスペシャリストを輩出してきた理工系総合大学だ。「実学主義」を教育・研究の柱に据え、専門知識はもちろんのこと、国際教養、ICT(情報通信技術)リテラシーについても育むカリキュラムを展開している。

2021年4月「医療保健学部リハビリテーション学科言語聴覚学専攻」が誕生

この春、東京工科大学医療保健学部にリハビリテーション学科が誕生した。リハビリテーション学科の中でも注目は、新設の言語聴覚学専攻だ。

言語聴覚士は、コミュニケーションや食べることに困難がある方々に対して支援をする専門職で、病院や小児発達支援センター、耳鼻咽喉科クリニックや特別支援学校など、様々な領域で活躍している。自分自身の毎日の生活を想像してみてほしい。朝起きてから夜寝るまでの間、何度ことばを交わし、何度食べ物を飲み込むのか。私たちは会話をするだけでも無意識の内にたくさんの機能を使っており、脳の機能、声を産生する機能、発音をする機能、そして、聴覚の機能。さらに簡単な食事をするだけでも、食べ物を認識する機能、咀嚼する機能、嚥下する機能など重要な機能を駆使して生活している。これらの機能が障害されると、これまでのような日常生活を送ること自体が困難になってしまう。そのような方々に、話すこと、聞くこと、そして食べることをもう一度楽しみ、そして、その人らしい生活を取り戻せるように、寄り添い支援している。

日々進化を続ける言語聴覚療法

言語聴覚士の仕事では、ICTを活用した遠隔支援プログラムの研究が多領域で進められており、患者さんが地域の一員としてその人らしい生活を送りながら言語聴覚療法を受けることができる環境が整えられつつある。同専攻ではそういった時代の変化に対応できるよう、多様な支援形態での言語聴覚療法を学生のうちから学ぶことができる。また、普段の授業においても、ICTを駆使した授業などをふんだんに盛り込んでいることが特徴的だ。以前から東京工科大学は全学生がノートパソコン必携で、e-Learning学修システム(Moodle)を活用した教育を展開している。例えば当専攻では、学修システム上に提示された講義動画を事前に視聴し、授業では講義動画で学んだ知識をもとに、ディスカッションやグループ討議を通して、立体的に学びを深められる体制を築いている。また、授業回ごとの目標や、授業・予習・復習内容も示し、一人ひとりが学ぶ内容と学ぶ意義を把握し、将来の目標に向けて主体的に学び続けていけるような体制を整えているのだ。

2021年4月「リハビリテーション学科理学療法学専攻・作業療法学専攻」を設置

2021年4月に設置となった、リハビリテーション学科理学療法学専攻・作業療法学専攻は、2020年度までは医療保健学部理学療法学科・作業療法学科として募集してきた両学科が改組されたかたちだ。理学療法学専攻では、人々の健康への貢献に誠心誠意努める実践的な理学療法士を育成する。理学療法士は、病気やケガなどにより障害を持った人々の運動機能回復に寄与する医療専門職だ。運動機能の回復を通して患者さんのQOL(quality of life)の向上を図ることはもちろん、スポーツの現場においてパフォーマンスの向上をサポートするなど、健康な人々を対象としたフィールドも仕事の一つとなっている。一方の作業療法学専攻では、最先端の作業療法の知識と実践的能力を養い、これからのリハビリテーション医療の充実と発展に貢献できる作業療法士を育成する。作業療法士は、病気やケガ、もしくは生まれながらの障害などにより、日常の諸活動に困難がある患者さんを支援するリハビリテーションの専門職だ。対象者が社会に適応しながら、その人らしく生活を送っていくにはどうすべきか、身体と心の両面からアプローチし、的確なリハビリテーションを展開していく。

都心型キャンパスで実践的に学び、
国家試験合格へ

2021年に実施された理学療法士国家試験合格率は96.3%(新卒のみ)、作業療法士国家試験合格率は96.9%(新卒のみ)をほこり、どちらも全国平均を大きく上回っている。この数字が示す通り、同大学での医療専門教育は手厚く行われている。大学内には実際の病院等と同等の設備を備えている。また、附属病院を持たない一方で、首都圏を中心とした多彩な医療機関等と連携している実習環境も魅力だ。専門特化した病院や研究が盛んな医療機関、地域に根ざした病院など、さまざまな現場について知ることができ、自身の進路を考えるにあたって役立つ広い視野を養うことを可能としている。

JR・東急「蒲田駅」から徒歩2分という好立地のキャンパスに言語聴覚学の学びが加わり、より幅広い医療分野を学べる東京工科大学の進化に今後も注目していきたい。