【グローバル系大学特集】学部長メッセージ 上智大学|大学Times

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大学Times Vol.40(2021年4月発行)

【グローバル系大学特集】学部長メッセージ 上智大学

上智大学には「グローバル系学部」として、外国語学部、総合グローバル学部、国際教養学部の三学部があります。それぞれの学びの特徴について、各学部長からのメッセージと、受験生からよくある質問をQ&Aにまとめました。

「ことば」を中心に捉えた学問で
「知」を切り拓く

外国語学部

Faculty of Foreign Studies(外国語学部)は、その言語が話される国や地域の歴史と文化、社会経済とそれを取り巻く世界を俯瞰的に理解し、行動できる人間を育てる、豊かで幅広い学問体系を提供しています。60年以上の歴史をもちます。

コミュニケーションツールとして外国語の運用能力を獲得するだけでなく、言葉を通して地域を研究し、世界をさまざまな視点から理解することが、本学部の目的です。英語、ドイツ語、フランス語、イスパニア語、ロシア語、ポルトガル語の専攻外国語別に6学科で構成されますが、専攻語圏に関する基礎的学習に加え、3年次からはより専門性の高い9つの研究コース別に、言語学や地域研究、国際政治、市民社会論や国際協力などの学びを深めてゆきます。

未知のことばを学ぶ意義は、新しい世界と接して、そこに住む人びとの発想を理解し、真のコミュニケーションがとれるようになること、そして、その言語の世界観も自分のなかにしっかり取り込むことにあります。つまり「言語を」ではなく、「言語で」学ぶのです。外国語の学習を通して複眼的な視野を身につけ、個々の地域の目線に立ちつつ、共に地球規模の問題解決に取り組むための新しい「知」を切り拓くことをめざします。

世界を立体的に捉え「国際的公共知識人」を育てる

総合グローバル学部

現在の地球(グローブ)で起きているさまざまな動きは、国だけを単位として見ているのでは、充分にはわかりません。そこで、現代世界のダイナミックな動きをより総合的に見ていくためにグローバル・スタディーズは生まれました。

「国際関係論」と「地域研究」の二つの分野を融合させ、「グローバル・スタディーズ」として探求することで、グローバル化した世界を立体的に捉えることを目指します。「国際政治論」「市民社会・国際協力論」「アジア研究」「中東・アフリカ研究」の4つの領域の科目群を展開しています。学生一人ひとりの興味や関心に基づいて、幅広い選択肢から柔軟に学ぶことができ、他学部科目や英語以外の語学科目の履修なども重視します。

教育プログラムの特徴は、世界全体を見通す目線と、世界のそれぞれの地域に生きている生身の人間と同じ高さに立った目線を兼ね備えるという目標設定にあります。この学問を学んで、現代世界の動きを総体として理解し、とくに私たちが今後、親しく付き合っていくだろうアジアや中東・アフリカの人々をより深く知り、自分の暮らしと世界が身近につながった現代世界を積極的に生きて行こうとする学生のための学部です。

グローバルな時代の先端に立つ
国際教養学部

国際教養学部

全ての講義を英語だけで行っている国際教養学部の学びを一言で表すなら、ホリスティックな学びであるということです。本学部には貧困や環境問題などの社会的課題に挑む意欲的な学生が多いのですが、たとえば世界各地の貧困問題の解決にあたっても、貧困に至った経緯を見定める歴史や政治の知識、課題を理解する経済・経営的な視点、文化人類学や社会学を通して多様な文化理解を備えている必要があります。

このように複合的な見識をもち、高い英語レベルでホリスティックに物事を考える力の習得こそが、本学部が目標とするものです。その土台となる思考力・表現力を培うため、入学後数学期はこれらの能力を本学部独自のコアプログラムで徹底的に鍛え、文学・哲学・芸術・宗教といった人文学教育に注力していることも本学部の特徴と言えます。

コロナ禍によって世界が大きく変わろうとしている今、本学部の学生には、リベラル・アーツ教育で得た力を活かして変化に柔軟に対応し、何より他者を思いやる気持ちを忘れずに、自ら道を拓いていける人になってほしいと思います。時代の変化や未経験の出来事を障害物とせず、成長のステップとして前向きに捉えられるような学生を待ち望んでいます。

学部の違いQ&A

【Q1】総合グローバル学部は、外国語学部とどのような違いがあるのですか?

二つの学部は、目標とするゴールはほぼ同じといってもいいと思います。両者の違いは、その「入口」と「軸足」です。
総合グローバル学部は、ものごとを見る「視座」や分析する際の「視角」に軸足を置きながら、世界やさまざまな地域が抱えている問題にアプローチしていきます。したがって1~2年次には社会科学分野の理論や研究方法論を講義や基礎演習を通じて集中的に学びます。
それに対し、外国語学部は、的確な言語運用能力の獲得を4年間の学びの土台として位置付けています。集中的に「ことば」を身につけながら、「言語」そのものや「地域」の問題にアプローチしていきますので、その点が大きな違いです。
この二つの学部は「学部間連携」をとっていますので、講義によっては総合グローバル学部の学生と外国語学部の学生が机を並べて勉強することもあります。

【Q2】上智大学の文学部英文学科と、外国語学部英語学科の違いはなんですか?

大きく分ければ、英文学科は文学・思想・文化研究に加えて英語教育を柱にしているのに対し、英語学科は言語学(英語教育を含む)と地域研究を柱にしています。
両学科とも1~2年次は基礎力を固めるためにリーディング・スピーキング・リスニング・ライティングなどのスキルを身につけるようなカリキュラムを組んでいる点は同じです。
英文学科では、3~4年次の専門科目で西洋の古典的な伝統を重視する姿勢のもと、おもに英米を中心とした英語圏の思想、文学、文化を扱う多くの講義や演習が開講されています。さらに卒業論文では、ひとつのテーマに沿って文学作品をじっくり読み解き「ものごとを深く思考する」プロセスを経験し、論理的に、自分の言葉で書き表すことが求められます。