学長&学科長インタビュー 滋賀短期大学|大学Times

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大学Times Vol.44(2022年4月発行)

学長&学科長インタビュー 滋賀短期大学

1918年創立の伝統校である滋賀短期大学がこの春、新学科をスタートさせる。第4の学科となる「デジタルライフビジネス学科」とはどのような学びなのか。秋山元秀学長と小山内幸治学科長に話を伺った。

実務を支える「デジタルリテラシー」を
身に付ける必要性

秋山 元秀 学長

秋山学長 本学はこれまで、保育者や栄養士、医療秘書などの専門性を活かした教育を通じて、地元の保育所や病院、教育施設などで働く人材の育成に貢献してきました。しかし一方では、毎年多くの学生が地元企業に一般事務職として就職するものの、地域産業との連携において課題があったのも事実です。そんな中、これからは確実にDX(デジタルトランスフォーメーション:ITによる社会変革)が産業の中核となります。2年教育の本学では高い専門性を持ったデータサイエンティストというよりも、幅広く実務を支える「デジタルリテラシーを持った人材育成」をめざしていきます。既存の3学科も含めて、これからはデジタル教育を本学の柱にしたいと考えています。短大教育においては新しい取り組みです。

社会のデジタル化が進展することによって、今ある職業の一定数が数年で消滅すると世界の研究機関が発表しています。今まで通りの短大教育で10年20年先も社会に適応できるのか。多くの学生にとって本学が最終教育の場となります。卒業生が次の時代でも実社会で生きていかれるように、デジタル教育を取り入れることを選択しました。

「足元のデジタル人材」を育成する3つの学び

小山内 幸治
デジタルライフビジネス学科長

小山内学科長 AIやIoTなどのデジタル化が進み、ビッグデータを活用することで生活がますます豊かになります。そのようななかで、経営者や管理職だけでなく実務現場におけるデジタルマインドやデータサイエンスの素養を備えた人材育成を行う必要があります。本学では、このような「足元のデジタル人材育成」のために、つぎの4つの学びを掲げています。

①データサイエンス【分析力】
本学で教育しているのは管理者ではなく、現場の人材です。たとえば統計学をリテラシーレベルの知識として学び、現場から売上が伸びるための提案が顧客目線でできるような人材は、経営陣にとっても必要な戦力となるでしょう。基本的なビジネススキルと共にデータサイエンスの基礎知識を身に付けます。

②デジタルデザイン【発信力】
IT技術が進み、自分のイメージをデジタル上で表現し、具現化する手段が増えました。たとえばYouTubeやインスタグラムなど、ネット上に公開することでビジネスに繋げることも可能な世の中です。しかし地元の企業では、自社のwebサイト制作も儘ならない状況があります。一般事務職であってもデジタルのイニシアチブがある人材は企業のメリットも大きく、SNS発信やデジタル表現でも貢献できるでしょう。

③ものづくりデザイン【技術力】
デジタル化が進み、マーケットを地域ではなく、日本全体や世界に広げると、たとえば地域の実店舗では販売数が見込めずビジネスにならないような個性的な手作りの作品も大きなビジネスに展開していくことができます。デジタル社会になるほど、自分の個性を発揮できるフィールドが広がり、それが製品開発や起業、就職に繋がっていきます。

デジタルライフビジネス学科では、1年生の前期に、コンピュータリテラシー、データサイエンス、ビジネス、生活などの基礎を学びます。後期からは、ものづくりデザインを学ぶ「デジタルライフコース」とデジタルデザインを学ぶ「デジタルビジネスコース」にわかれ、それぞれの専門性を高めます。さらに、ライフ・ファイナンシャルプランニングやキャリア演習をとおして、新しい時代の働き方や生き方について考えます。

④ワーク&ライフデザイン
デジタルマインドを身に付けることは、将来的に仕事の幅を広げることになります。仕事が大きく変化していく時代にあって、デジタルマインドは、今後一層必要とされる素養です。企業の中で「デジタルを利用した現場の問題解決」を提案できるような学生を育成し、地域社会にも貢献していきたいと考えています。


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全学でデジタルマインドを身に付けて
滋賀の地域企業を活性化し
保育に役立つスキル醸成をめざす

秋山学長 活用法は未知数ですが、デジタルマインドを持った保育者も育てたいです。たとえば生育データを分析して同僚にプレゼンや保護者へ説明ができるなど、有効な力になると考えています。このようにデータサイエンスをアカデミックの分野にとどまらず、身近に捉え、一般的なデジタル教育とは異なる形で学ぶ大学です。2年間をおもしろく、楽しく送りたい高校生は、ぜひとも本学オープンキャンパスに一度足を運んでください。