大学Times Vol.1(2011年2月発行)


副島 今、医療の現場全体に必要とされることは「チーム医療をいかに実践していくか」ということ。自分の専門を極めた上で自分の意見を出し、患者にとって良い医療を提供することです。看護師は、ケアの部分でチームリーダーになります。いろいろなチームをいかに機能させるかが、これからの医療現場に重要なことだと思います。
菅原 チーム医療、高度化が進む看護の中で、自分の役割を認識して発揮するには、伝える力、コミュニケーション力がとても重要です。4年間で26週間というかなりの割合で実習に行きますので、その中でいろいろ培うことが大切だと思います。
特定看護師制度については、看護学科として手を挙げている訳ではありません。賛否両論がある制度であり、今後、国がどのような方向で行くかを確認しなければいけないと思っています。
ただし、現実的に医療の現場では、看護職の役割拡大とそこでの責任があるので、そのための教育は必要と考えています。カリキュラムに入っていない「スキルスラボを使った教育」が受けられる支援体制を整えていたり、すべての授業が終わった段階で事例をもとに技術を再確認するプログラムを入れることを行っています。平成22年度入学生からは看護倫理を必修としました。このように、少しずつ、役割拡大に対応した内容がカリキュラムに入ってきているということです。また、認定看護師、専門看護師の教育については、今後開始を予定しています。
副島 専門看護師の教育は平成24年度から、大学院の修士課程に組み込んで開始します。認定看護師に関しても、新たな組織を作って平成24年度から開始する予定です。
菅原 文部科学省・厚生労働省がこれから、看護師教育に関する最新のカリキュラムを発表します。昭和大学でも看護師の基礎教育4年制という考え方から、対応したカリキュラムへの移行を考えています。国から新しいものが発表され次第、看護師の教育は4年をベースにして、保健師課程と助産師課程は選択制になると考えています。
現在の学生や医療の状況を考えると、4年間で成長していくことが必要です。看護基礎教育を4年間で行うことは重要だと思います。
副島 専門職としての力を身につけ、チーム医療を実践できるコミュニケーション力を育むとともに、大学院に進んでチーム医療のリーダーや教育者・研究者を目指す人を育てるのは基本的に大学です。新しいカリキュラムが示されたら、看護学科で4年間のカリキュラムをしっかり作り、4年間で教育するようにシフトしていきます。
菅原 看護職は自律した職種であり、そのための人格形成や職業形成をしていく必要があります。医療チームの中で自分の職種・役割について、患者を擁護する立場で役割が果たせるよう伝えられる力を教育し、それができる人材を育てたいと思います。
【プロフィール】
そえじま かずひこ
昭和大学保健医療学部長・教授(病理学)
【経歴】
すがわら すみ
昭和大学保健医療学部看護学科教授(基礎看護学)
【経歴】