【社会への扉】武蔵大学|大学Times

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大学Times Vol.26(2017年10月発行)

【社会への扉】武蔵大学

武蔵大学

東京都練馬区にあり「ゼミの武蔵」で知られる武蔵大学は、3学部8学科を配し、90余年の歴史をもつ文系総合大学。学生一人ひとりに向き合う、4年間を通じたキャリア教育と就職支援を行っている。中でも3年生を対象としたキャリア職員との「全員面談」や、卒業生も参加する「武蔵しごと塾」は、実践的と人気の高いプログラムだ。ほかにも、学生同士が刺激し合うことで自主的に進路選択・決定ができる少人数のワークショップや、先輩や卒業生とのつながりを活用したプログラムなど、小規模大学ならではのきめ細かい就職支援について伺った。

キャリア支援にも通じる
1年次から必修のゼミ教育

武蔵大学は1学年約1,000人の学生が在籍。「ゼミの武蔵」の通り、1年次から4年間必修の少人数ゼミ教育に力を入れているのが特徴だ。学生たちは常に協力し合って調査や発表、議論を繰り返し、学びを深めており、自分の考えや多様な意見を調整し、まとめる力、論理的に伝える力を身につけていく。

キャリア支援においても、小規模大学ならではのきめ細かな支援として「個別対応」に注力。少人数でのワークショップやグループディスカッションを多く取り入れ、学生同士が刺激し合って主体的に進路決定できる、ゼミ教育のメリットを活かしたプログラムを展開している。

チームでの多面的な支援で
学生主体の就業力を引き出す

同大では、多様化する社会的ニーズに応えていけるよう、キャリア支援センターの職員による個別相談のほか、卒業生や内定を得た4年生からのアドバイス、1年次から4年間にわたる指導教授制度など、独自のネットワークでサポートを行っている。

キャリア支援

キャリア支援センターは、主に学生の支援を行うキャリア支援課と、企業との窓口になるキャリア開発室で組織されている。現在キャリア支援センターには相談員が10名以上おり、全員が常勤職員。また各学部にはキャリア支援担当の教員がいて、教員と職員とが密に連携を図りながら学生の支援を行っている。学生は4年間必ずゼミに所属しているため、学生と距離が近く、状況をよく把握している教員もキャリア支援の一員であることは、学生にとって心強いサポートとなっている。

就職率

【ミニインタビュー】
職員はファシリテーター。ゼミで鍛えた学生の思考力、発信力をとことん引き出す。

ミニインタビュー

少人数のゼミ形式によるキャリア支援にこだわる理由は?

本学の学生は、1年次からのゼミ教育で力をつけてきています。そこで培った力がそのまま就職活動に役立つことを実感し、自信をもって取り組んでほしいと考えているからです。学生主体での就職活動が根底にあるため、職員はファシリテーター(支援者)に徹しています。

支援で教員と連携するメリットは何ですか?

教員から見た学生の強み、弱みも共有することで、より学生を多面的に理解することにつながります。また、ゼミ活動の中で能力を発揮したり成長したりする学生も多いので、その点でも教員からの情報提供はプラスになっています。

3年生との「全員面談」についてお聞かせ下さい

就職活動が本格化する9〜11月に3年生の全員と40分間の個別面談をしています。学生の希望それぞれに応じたアドバイスを行っています。全員面談以降の個別相談に回数の制限はありません。卒業まで一人あたり平均7〜8回相談に来ています。予約状況にもよりますが、学生は相談員を毎回選ぶことが可能です。各相談員はそれまでの相談記録を把握した上で面談に臨んでいます。また学生が自立的に活動できるよう、指導ではなく支援を常に心がけています。

学生に評判がいいプログラムは?

年に2回開催する「武蔵しごと塾」です。3年生と、社会で活躍する卒業生、内定を得た4年生の、総勢のべ500名が参加。さまざまな業種の仕事内容やこれまでの経験、就職活動をする上でのポイントを知る一大イベントです。グループディスカッションや本番さながらの模擬面接などを通して、学生一人ひとりの就業力を育み、将来について具体的に考える実践的なプログラムとして、毎年好評を得ています。

今後はどんな就職支援に注力を?

学年を限定せず4年間を通した支援をさらに強めていきたいと思っています。その一つとして2017年から、対象を1・2年生に絞り早期から職業観を育てる「ホップステップキャリア講座」をスタートさせました。リアルな社会との橋渡しを意識して設計したオリジナルプログラムです。今の生活の延長上に社会人生活があることを実感し、卒業後を見据えた4年間の過ごし方を考えるきっかけになればと思っています。

また、2015年から2017年にかけてグローバル教育に力点を置いたプログラムやコース*が各学部に新設されました。語学に加え各専門分野に特化した高い能力を身に付ける目標を掲げています。近い将来、これまで以上にキャリア選択の幅の広がりが期待されます。教職員が連携し、現在の学業と将来的なキャリア像をつなぐ多面的な支援を続けていきます。

*経済学部:ロンドン大学と武蔵大学とのパラレル・ディグリー・プログラム、人文学部:グローバル・スタディーズコース、社会学部:グローバル・データサイエンスコース

武蔵大学のキャリア支援の特徴

■ゼミ形式

・就活セミナーは20名程度の実践的なゼミ形式
・卒業生による「武蔵しごと塾」や、1・2年生向け「ホップステップキャリア講座」なども少人数のゼミ形式で実施

■チーム力

・指導教員とキャリアの職員が連携して学生をサポート
・毎年内定者の生の声を集めた「就職活動記録」を3年分常設
・OBやOG協力の多彩な業界セミナーやワークショップも開催

■職員力

・10名以上の職員が在籍。3年生全員と個別相談を行う「全員面談」
・職員全員がキャリアカウンセラーの有資格者または研修修了者で、専門性を保証