建学の精神 創立者の理念を学生に伝える教育プログラム -- 筑波学院大学大学通信 2018.7.31
筑波学院大学は学校法人東京家政学院の創立者である大江スミの教育理念であるKVA精神、すなわち、知識(Knowledge)の啓発、徳性(Virtue)の涵養、技術(Art)の錬磨を現代に継承し、1年生の必修授業であるフレッシュマンセミナーで毎年詳しく解説している。 文化祭をKVA祭、英語スピーチコンテストもKVA Cupと言う名称で、学生がKVA精神を身近に感じられる環境を整えている。平成27年より後期の必修授業であるフレッシュマンセミナーで、創立者の教育理念を現代社会に訴求する講義を同窓会である光塩会が担当している。
筑波学院大学(茨城県つくば市 学長大島愼子)の建学の理念は、大正2年に開設した東京家政研究所の創立者、大江スミによる、知識(Knowledge)の啓発、徳性(Virtue)の涵養、技術(Art)の錬磨である「KVA精神」である。
大江スミは明治、大正、昭和にわたり、女子教育の先駆者として女性が従事している家事を家政学に高め、家庭は社会の基礎であり、人が正義をおこなうために心を治める場であるとした。
大正から昭和にかけては、知識(K)は栄養学や社会衛生学、技術(A)は調理、家事、育児への取り組みであり、徳(V)をもつ、よき家庭人、良き社会人を育成する目的で教育を行った。
平成2年に茨城県つくば市に東京家政学院筑波短期大学として国際教養科と情報処理科を開学した時も、KVA精神は学生が時代に即した知識と技術を身につけて社会に貢献する人材を育成する理念として継承されている。
KVA精神は、平成17年に男女共学の筑波学院大学に改組してからも、その時代の先端技術を習得する教育により知識を啓発し、必要なスキルを習得し、これにより社会貢献するという建学の理念は引き継がれている。多様化するグローバル社会に必要な、外国語能力とICT技術を基礎として、国際教養と経営知識を修得し、地域社会に貢献する人材を育成する理念として筑波学院大学の教育の根幹をなしている。
大学祭(文化祭)はKVA祭と名付けて学生の知識や技術を磨いた成果を発表する場であり、英語スピーチコンテストの最優秀賞はつくば市長賞としてKVACUPが優勝者に送られる。
男女を問わず、地域社会に貢献する力を身につける実務教育は学生がKVA精神を理解することにより成就する。
平成27年からは、新入生の必修授業であるフレッシュマンセミナーで、創立者大江スミの足跡、すなわち明治政府から英国に派遣されて最新の家政学を学び、家事を家政学に高めた情熱、また家政研究所を開学直後に関東大震災の被害をうけたにもかかわらず、資金調達をして研究所を再興し、女性教育に生涯をささげたエネルギッシュな人生を伝えている。
いつの時代にもすぐれた知識を外国から学び、世の中に役立てようとする意欲と努力の重要性を知り、時代を変える熱意の必要性と実務能力の習得が重要であることを、学生がKVA精神から学ぶのである。
すでに100年近く前に英国の進んだ学問を吸収し、それを社会に役立てた創立者の強い信念と先駆的な行動力は、学生の指針となっている。
新入生でKVA精神を学んだ学生は、KVA祭の実行委員になり創立者の足跡の語り部としてKVA精神を来場者に伝えるなど、男女とも活動が盛んである。
▼本件に関する問い合わせ先
筑波学院大学企画総務G
永山
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FAX:029 858 7388
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