愛知大学の学生が東京モーターショー2019で「軽トラ市」に関する研究成果を発表 -- 三遠南信地域連携研究センターの戸田敏行教授のゼミが参加大学通信 2019.11.29
愛知大学三遠南信地域連携研究センターは11月4日、東京ビックサイト(東京都江東区)で開催された「第46回東京モーターショー2019」(主催:一般社団法人日本自動車工業会)に出展し、同センター長・戸田敏行教授(地域政策学部)のゼミ生らが軽トラ市に関する研究成果を発表した。
軽トラ市とは軽トラックの荷台を店舗に見立てた朝市のことで、2005年に岩手県雫石町で始まったもの。移動、設営が容易なため、都市部のみならず中山間地域でも展開できる点が特徴で、持続的な地域活性化策の一手法ともなっている。
雫石町に加え、愛知県新城市、宮崎県川南町が「三大軽トラ市」と呼ばれるなど、今では全国約100ヵ所で開催されるほどの広がりを見せており、今年の東京モーターショーには「軽トラ市in東京モーターショー」として初めて出展。軽トラ市全国組織の軽トラック50台が参加する中、愛知大学は大学として唯一の参加となった。
同大三遠南信地域連携研究センター長である戸田教授のゼミでは「三遠南信軽トラ市マップ」を制作するなど、かねてから軽トラ市に注目。全国の軽トラ市実態調査や、三大軽トラ市の一つ「のんほいルロット」(愛知県新城市)では来場者アンケートを実施するなど、継続的な調査を行っている。
研究のねらいは、軽トラ市の拡大普及および、自動車産業が着目する未来の自動車とまちづくりの接点を軽トラ市に見出すこと。
当日は、軽トラ市を応援しているスズキ株式会社の鈴木修会長がブースを訪れ、学生の説明に耳を傾けた。鈴木会長は「軽トラ市は地方創生に役立つ未来の自動車につながる」と述べ、「応援します」との力強い励ましの言葉は学生たちを大いに勇気付けた。
研究成果を発表した地域政策学部3年本田伊万里さんは「自動車の技術が軽トラ市でどう利用できるか等の質問をいただき、地域にとってどういう利益があるかだけでなく、自動車の側からの視点で考えるきっかけになりました。また、軽トラ市を全く知らない方に向けて説明することで興味を持っていただき、その場での意見交換によって、軽トラ市のポテンシャルを強く感じました。今後ゼミナールを通して軽トラ市の可能性を発信できるように研究を進める意欲がさらに湧きました」と、感想を語った。
●愛知大学三遠南信地域連携研究センター
「三遠南信地域」とは、愛知県東三河地域、静岡県遠州地域、長野県南信州地域からなる、県境を越えた地域のこと。同センターでは、行政的境界にとらわれない越境地域政策の科学的な確立を目標として研究活動や事業を実施している。
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