中央大学文学部が今年度から「実践的教養演習」を開始 -- 「自分たちで学びをかたちに」をキーワードとする新たな演習授業大学通信 2020.6.29

中央大学文学部では今年度から、新たな演習授業「実践的教養演習」を開始した。これは、「自分たちで学びをかたちに」をキーワードとして、ひとつのテーマについて、出版部門、イベント部門、動画制作部門の3つに分かれて学び、(1)大学の授業で使う教科書をつくる、(2)学内で学術イベントをする、(3)動画で発信する、というそれぞれの表現方法で成果をまとめるもの。今年度は「ヒトとモノ」を共通テーマに、異なる専攻・プログラムで学ぶ参加者が協力して課題に取り組む。

 ICT技術の進化やグローバル化により社会が大きく変容する中、領域を超えて協働する能力や独創的な発想を具体化できる行動力がますます重要になっている。こうした能力をもった学生を育てるためには、相応の舞台が必要であると考え、中央大学文学部では今年度から「実践的教養演習」を開始した。

 「実践的教養演習」は、教育内容も教室環境も進化させた、文学部の新たな学びの舞台。異なる専門領域を学ぶ学生が集まり、協力して課題に取り組んでいく。
 同授業では、設定された共通テーマについて、出版部門、イベント部門、動画制作部門の3つに分かれて学び、それぞれの表現方法で成果をまとめることを目標とする。アクティブ・ラーニングの手法を組み合わせ、少人数のグループで同一テーマに複数の観点からアプローチした成果物を創造することで、専門領域を超えたコミュニケーション能力やクリエイティブ・スキルを育む。

 今年度は「ヒトとモノ」を共通テーマとして、理解したことを論文やレポートとは違う形で表現するための実践的なスキルを習得。部門ごとにプロの編集者や脚本家、映画監督、文化資源調査の専門家などの話も交えながら必要な技術とものの見方を身に付けることを目指す。

■授業の特色
1.領域横断的な学び
 13専攻を擁する文学部の異なる専門領域を学ぶ学生が集まることで、同じテーマをさまざまな角度から検討でき、刺激的な議論が展開される。また、文学部の学生だけでなく他学部の学生も履修している。

2.主体的・対話的な学び
 受講者は少人数のグループに分かれて課題に取り組む。1年次から4年次まで経験値の異なる学生が一緒に学ぶことで、ときには教え、ときには教えられることで、ピアラーニングによる学習効果をもたらす。互いの意見の良いところを取り入れながら優れた成果を出す協働性、1つの目標に向かってものごとを作り上げていく協調性を伸ばすチャンスを提供する。

3.実践的な学び
 出版、イベント、動画という3つの異なった表現手法を用いて、実践的な学びに取り組む。1つのテーマをそれぞれの角度から捉え、理解したことを教科書出版、学術イベントの企画・実施、動画発信という形でまとめ上げる。多様な学びを通して、さらに一歩進んだ実践的技術を身につけることができる。

■授業の内容
 2020年度は、「ヒトとモノ」という共通テーマのもと、出版、イベント、動画制作の各部門を教員2名が担当。加えて、部門ごとにプロの編集者、脚本家、映画監督、文化資源調査の専門家などの話も聞きながら、必要な技術とものの見方を身につけていく。
・参考: https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/letters/characteristic/subject08/

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