日本女子大学で2月26日(月)よりハンガリー大使館主催「カリコー・カタリン展」を開催 ― 2023年ノーベル生理学・医学賞を受賞したカリコー・カタリン博士の半生と業績を紹介 ―大学通信 2024.2.22

日本女子大学(東京都文京区、学長:篠原聡子)は、2月26日(月)より目白キャンパス内の青蘭館において、ハンガリー大使館主催の「カリコー・カタリン展」を開催します。 今回の展示会は、国連が制定した2月11日(日)の「科学における女性と女児の国際デー」に合わせ、日本の私立女子大学として唯一理学部を有することからハンガリー大使館より打診があり本学での開催が実現しました。 本展では、「新型コロナウイルス感染症に対する効果的なmRNAワクチンの開発を可能にしたヌクレオシド塩基修飾に関する発見」により2023年ノーベル生理学・医学賞を受賞したカリコー・カタリン博士の半生と業績を写真や各種展示物で紹介します。どなたでもご覧いただけますので、ぜひお越しください。

■カリコー・カタリン博士について
 ハンガリー出身の生物学者、生化学者。1955年ハンガリーのソルノク市に生まれ、ヨージェフ・アティッラ科学大学理学部の生物学専攻に進む。1978年セゲド生物学研究所にて、ハンガリー科学アカデミー奨学生としてウイルスに関する研究を始め、この時に初めてヌクレオシド修飾メッセンジャーRNA(mRNA)を取り扱う。1982年に博士号取得。
 1985年より家族と共にアメリカへ移住。初めはテンプル大学に、その後1989年よりペンシルベニア大学に勤める。2005年に同大学は、カリコー氏とドリュー・ワイスマン氏が共同開発したヌクレオシド修飾mRNAとその治療への応用について特許を取得。2020年、その特許技術を基に臨床的に有効性が証明された世界初の新型コロナウイルスワクチンが開発された。数々の権威ある科学賞を受賞し、2023年ノーベル生理学・医学賞を受賞。
 娘のフランツィア・ジュジャンナ(スーザン)氏は、ボートのアメリカ代表選手としてオリンピックで二度、世界大会で五度の金メダルに輝いている。



■開催概要
・開催日:2月26日(月)〜3月29日(金)
・開催時間:平日 9:00〜17:00、土曜9:00〜12:00 ※2月26日(月)のみ13:00から
・休館日:日曜、祝日
・入館:無料 ※どなたでもご覧いただけます
・会場:日本女子大学 目白キャンパス 青蘭館(東京都?京区目白台 2-8-1)

・主催:ハンガリー大使館
・共催:日本女子大学理学部



■日本女子大学 篠原聡子学長 コメント
 カリコー・カタリン博士のノーベル生理学・医学賞の受賞を、心よりお喜び申しあげます。
 度重なる困難に直面しながらも続けられたmRNAのご研究は、多くの人命を救い、人類の健康に大きく貢献する研究です。ここに深く敬意を表しますとともに、本展示会の開催を大変嬉しく思います。展示を通して博士の生き方を知り、皆様に自らの可能性を思い描いていただけましたら幸いです。


■日本女子大学理学部について
 本学の理系教育の伝統を背景に、私立女子大学唯一の理学部として1992年に開設し、複数分野に渡る広い視野を有する理系人材を多く輩出してきました。現在は、数物情報科学科と化学生命科学科の2学科で構成されています。実験実習科目の多さと充実した実験施設での少人数によるきめこまかな指導を特徴とし、今後も自然界の真理を探究しながら、理学の力で人類や地球、社会がかかえる問題を解決する力を育んでいきます。
 https://www.jwu.ac.jp/unv/academics/science/index.html


【参照リンク】
・駐日ハンガリー大使館
 https://tokio.mfa.gov.hu/jpn



【日本女子大学について】
 日本女子大学は、日本初の組織的な女子高等教育機関として創立し、2021年に120周年を迎えました。私立女子大学唯一の理学部を有し、文理融合の教育環境をもつ女子総合大学です。
 今年度は「国際文化学部」を開設し、今後も2024年「建築デザイン学部」、2025年「食科学部(仮称・構想中)」と、新学部の開設を予定しています。「私が動く、世界がひらく。」のタグラインのもと、自ら学び、自ら行動し、新しい価値を創造できる人材を育てています。詳しくは、 https://www.jwu.ac.jp をご覧ください。


▼本件に関する問い合わせ先
学校法人 日本女子大学 法人企画部 広報課
住所:〒112-8681 東京都文京区目白台2-8-1
TEL:03-5981-3163
メール: n-pr@atlas.jwu.ac.jp

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