【玉川大学脳科学研究所】文部科学省の大型研究計画「脳神経科学統合プログラム」公募において、脳科学研究所 武井 智彦 教授、他3名が採択されました。大学通信 2024.7.30

日本の脳科学分野での中核となる文部科学省の大型研究計画「脳神経科学統合プログラム」の個別重点研究課題の公募に、玉川大学脳科学研究所から4件(研究開発代表者1件、研究開発分担3件)採択されました。

武井 智彦 教授は研究開発代表者として「人工神経回路を用いた運動障害のデジタル空間再現法の開発」が採択されました。この提案では、中枢神経メカニズムが破綻した場合に運動障害が発生する原因を、人工神経ネットワークモデルを用いてデジタル空間に再現する方法を開発し、運動制御や運動障害のメカニズムを包括的に明らかにします。この研究により、デジタル脳の構築と共に、からだを動かす脳の仕組み解明につながることが期待されています。
その他、研究開発分担として、脳科学研究所の酒井裕教授、田中康裕教授、高岸治人教授がそれぞれ採択されました。
「脳神経科学統合プログラム」とは、認知症などの脳神経疾患の画期的な診断・治療・創薬等シーズの研究開発を推進するため、脳のメカニズム解明等を進め、数理モデルの研究基盤(デジタル脳)を整備する取り組みとして進めていくものです。プログラム全体の本年度予算は約65億円で、6年間で約400億円の研究費を見込んでいます。
 今回、脳科学の中核的国家プロジェクトに、脳科学研究所から4件の研究課題が採択されたことは、脳科学研究所のこれまでの研究実績が高く評価された結果です。これにより、脳科学研究所の研究が今後益々加速されることが期待されます。


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