昭和産業と東京家政大学との連携事業「たまごのある暮らしレシピ開発教育プログラム」 ― 東京家政大学の学生らが卵を使ったオリジナルレシピを開発 ―大学通信 2024.10.28
東京家政大学(東京都板橋区/学長:井上俊哉)で栄養学を学ぶ学生らはこのたび「世界のジャンル別たまご料理」をテーマとしたオリジナルレシピ8種を開発した。これは、昭和産業株式会社(東京都千代田区/代表取締役社長執行役員:塚越英行)および昭和鶏卵株式会社(埼玉県入間郡三芳町/代表:鈴木久之)との連携事業として取り組んだもの。選定されたレシピは鶏卵商品「たまごのある暮らし」のパッケージにプリントされ、2025年夏頃から順次販売される予定。
東京家政大学では2013年度から、昭和産業グループとの連携事業として「たまごのある暮らしレシピ開発教育プログラム」に取り組んでいる。これは、日本の食料自給率の向上を目的として、飼料米を食べて育った鶏が産んだ卵を使い、学生がオリジナルレシピを考案するもの。採用レシピは鶏卵商品「たまごのある暮らし」のパッケージにプリントされ販売されるほか、昭和鶏卵株式会社のWebサイトにて紹介される。
今年度は栄養学部栄養学科3名、同学部管理栄養学科4名、短期大学部栄養科1名が参加し、「世界のジャンル別たまご料理」をテーマに、和・洋・中・その他のオリジナルレシピを開発。応募総数54点の中から、作りやすさ、新規性、見た目・創意工夫の3つの審査基準で書類選考を行い、8つのレシピが選定された。
学生らは7月に行われた入賞レシピの試作・検討会で昭和産業グループ社員や峯木眞知子特命教授、短期大学部栄養科の土屋京子教授、ヒューマンライフ支援センターの内野美恵教授によるアドバイスを受け、9月には昭和産業グループの施設見学と実習勉強会を通じて、食品メーカーの商品開発に関する理解を深めた。その後、最終講評会では改善した点や工夫した点など、前回からブラッシュアップしたレシピのプレゼンテーションが行われ、最優秀賞と昭和鶏卵賞、審査員特別賞が選ばれた。
現在、2023年度選定レシピの印刷された商品が、スーパー三和(神奈川・東京エリア)・ドラッグストア(西東京)などで販売されている。今年度の採用レシピがパッケージにプリントされた鶏卵商品「たまごのある暮らし」は2025年夏頃に販売予定。
【入賞レシピ】
●最優秀賞
サクじゅわ!だし巻きたまごパイ 〜ふんわりだしとさっぱり紅生姜〜
●昭和鶏卵賞
欲張りWたまごサンド
●審査員特別賞
はんぺんでしっとりふわふわ!厚焼きホットケーキ
●入賞
さっぱり!黄身酢ソースのライスペーパー巻き
切り干し大根と卵のほっこりおつゆ
たまごと豆腐の甘酢ケチャップあんかけ
パプリカまるごとキッシュ
お手軽ケサディーヤ
【参加した学生の声】
●栄養学部管理栄養学科
アドバイスをもとにレシピをブラッシュアップし最良化させていく、レシピ開発を地道に粘り強く行うことの大変さを実感することができました。アドバイスを実際に形にすることは難しく、正直苦しい時間の方が多かったのですが、それ以上に完成したレシピにうれしい感想をいただくことができ、達成感を得ることができました。
●栄養学部栄養学科
自分の考えたレシピに、食品企業の社員様や教授といったプロの方から意見をいただける機会は少ないので、厳しい意見も含めてとても良い経験になりました。他の人の考えたレシピを試食し、プレゼンテーションを聞いて新しい考えに触れることができたので、これからは自分の考えに生かすことができるよう頑張っていきたいと感じました。
●栄養学部栄養学科
自分のアイデアを形にして終わりではなく、そこからどうしたらさらに良くなるかという試行錯誤を重ねたことは、今までにない経験で、向き合う時間は大変でした。しかし、意見をもとに改善したレシピは、最初に考案したものよりも確実に良くなっていて、より一層喜びを感じることができました。
(※)東京家政大学ヒューマンライフ支援センター
「社会のニーズに大学の知と学生の学びで応える」をモットーに、地域社会と大学の共存共栄を目指し、東京家政大学が歴史と共に培ってきた衣食住、生活に関わる知見を地域社会に還元し、地域社会とのつながりの中で学生の実学を推進する部署。これまでに企業や行政と実施した産学官連携事業は約100件。
URL: https://www.tokyo-kasei.ac.jp/society/hulip/
(参考:東京家政大学公式サイト内)
・昭和産業グループとの取り組み
https://www.tokyo-kasei.ac.jp/society/hulip/activities/01_003.html
▼本件に関する問い合わせ先
東京家政大学 広報・宣伝部
TEL:03-3961-5690
メール:koho@tokyo-kasei.ac.jp
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