フェリス女学院大学が女子大で初となる「フェアトレード大学」に認定大学通信 2025.7.25
フェリス女学院大学(神奈川県/横浜市、学長:小檜山ルイ)は、2025年7月5日、国内では8大学目、女子大では初となる「フェアトレード大学」に認定されました。
本学では、大学公認の国際協力学生団体Keep The Smile(キープ・ザ・スマイル、略称:KTS)等の諸団体と協力しながら大学内のフェアトレード普及、および地域社会との連携によるフェアトレード活動のネットワーク化を図って参りました。特に本学の教育理念である「For Others」の具体的な実践の場として、フェアトレードを通した公正で持続的な世界の実現への貢献をめざしています。
一般社団法人日本フェアトレード・フォーラム(所在地:渋谷区神宮前 代表理事:内山大志氏)の認定委員により2025年4月2日、現地調査が実施されました。
Keep The Smile(キープ・ザ・スマイル)ほか教職員を対象に審査した結果、フェアトレード普及活動の実績が日本の「フェアトレード大学基準」を満たしていると認められ、国内では8番目の大学、女子大では初となる「フェアトレード大学」として認定されました。
小檜山ルイ学長のコメント
本学学生、教職員の取組みにより、日本の女子大としては初めてフェリス女学院大学が認定されたことに、心から感謝申し上げます。本学は、ジェンダーの観点からもフェアトレードをさらに推進する立場にあると考えております。世界フェアトレード連盟(WFTO)の10基準のうち、基準の6番目でも「公正な男女関係」に対する項目(*1)があります。この点は、発展途上国のみならず、日本でもSDGsの5番目のジェンダー平等(*2)が最も遅れていると国際的にも指摘されているからです。学生の皆さんには誇りに思ってもらい、また意義と役割を感じてほしいと願います。
*1:世界フェアトレード連盟(WFTO) 10原則
https://wfto.com/our-fair-trade-system/our-10-principles-of-fair-trade/
第6原則:差別の禁止、ジェンダー平等と女性の経済的エンパワーメント、結社の自由へのコミットメント
男女にスキルを磨く機会を提供し、空きポストや組織内の指導的地位への女性の応募を促す。妊娠した女性や、母乳で育児をする母親特有の健康・安全面のニーズに配慮し、便益の利用に関する決定に女性が全面的に参加できるようにする。
*2:持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)
https://sdgs.un.org/partnerships
目標5.ジェンダー平等を達成し、すべての女性および女児の能力強化を行う
佐藤輝教授(グローバル教養学部 国際社会学科 地球社会・環境専攻)のコメント
ここ20年間ほどの多くのフェリス大生と教職員による諸活動が、このようなカタチで結実し、大変光栄に存じます。この機会を私どものさらなる学びの糧にして、ひきつづき、有意義な活動・プロジェクトに挑戦し、微力ながら世界の平和・公正な社会の輪を広げていければと改めて祈念いたします。
フェアトレード大学基準3(大学当局がフェアトレード産品を購入し使用している。)としては、2012年度からインド・ケララ州にあるキリスト教系NGO団体SEEDS INDIAのクリスマスカード使用実績、ボランティアセンター活動報告書におけるバナナ・ペーパー使用計画などが評価され、多角的かつ長年にわたる「フェリス・フェアトレード(FFT)」の活動にもコメントをいただきました。
フェリス女学院大学 フェアトレード憲章
フェリス女学院大学の教育理念である「For Others」のもと、公正な社会を目指すフェアトレードの方針に私たちは賛同します。特に弱い立場におかれている発展途上国の生産者、つまり「他者のために」公正な取引を行い、自分や近しい人だけではなく、より広い視野から他者の存在をも考え、他者のために行動することをここに誓います。
新型コロナウイルス禍を経て、本学学生のフェアトレード諸団体は、実際のフェアトレードの対象者となる発展途上国の生産者・その子どもたちの実情を知る機会が多数あり、改善に向けた活動に意欲的になりました。また、フェアトレードを行う目的である貧困・人権・環境問題は、決してその国・地域だけのものではなく、日本にも大きな影響を及ぼす問題なのだと認識しました。
この意識と経験に基づくフェアトレードへの活動は、他者のためだけでなく自らのためでもあります。したがって、フェアトレードに関する取り組みを大学内で主体的に推進し、多くの人々とともに啓発・普及し合い、地域(横浜)に根差した幅広い課題解決へと広げていくことを目指していきます。
私たちはフェアトレードへの参画を通して、多くの人が公平な条件のもとで、より豊かな生活を送れるようになることを願い、そのために活動に励んでいきます。
【フェアトレードの研究・教育活動】 ※直近の2年
年月日 活動内容
2023年1月26日 アフリカの現場を学ぶ勉強会開催(前年から計4回)
2023年5月20日 逗子市フェアトレードタウン・フォーラムに参加、情報収集、交流
2023年6月10日 資料「「横浜のフェアトレードネットワークを広げる交流セミナー」開催報告」を学会誌で発表
2023年9月9〜17日 マダガスカル共和国のフェアトレード・チョコレート生産現場への渡航調査
2023年11月15日〜12月20日 マダガスカルの現状とフェアトレードの重要性に関する写真展の開催
2023年12月12日 マダガスカルの現状とフェアトレードの重要性に関する講演会
2024年2月7日 マダガスカルの現状とフェアトレードの重要性に関する講演会
【フェアトレード商品の普及活動】 ※直近の2年
年月日 活動内容
2022年11月26日 アフリカ産フェアトレード品(アフリカン・スクエア社から仕入れ)の販売
2023年2月11日 フェアトレード交流セミナーの主催、フェアトレード品の販売
2023年2月25日 よこはまアクション・アワード2024に出場し、これまでの活動を発表
2023年11月3〜4日 大学祭Ferris Festival に出店、フェアトレード品の販売
2024年10月26日 学生団体KTSオリジナル商品カカオ・ティーの販売・展示
2024年11月3〜4日 大学祭Ferris Festival に出店、フェアトレード品の販売
【参考】
■日本フェアトレード・フォーラム https://fairtrade-forum-japan.org/
フェアトレード大学認定基準
https://fairtrade-forum-japan.org/fairtradeuniversity/domestic-standard
基準1. フェアトレードの普及を図る学生団体が存在する。
基準2. フェアトレードの普及活動、並びにフェアトレードに関する研究・教育活動がキャンパス内外で行われている。
基準3. 大学当局がフェアトレード産品を購入し使用している。
基準4. 複数のフェアトレード産品がキャンパス内で購入可能となっている。
基準5. フェアトレードの理念を支持し、その普及をうたったフェアトレード大学憲章を策定し、FT普及学生団体、学生自治会(ないし学友会などそれに準ずる組織)、大学当局の三者が同憲章に賛同している。
■国際協力学生団体Keep The Smile https://ferris-kts.jp/
・イベント開催日:2023年02月11日 横浜のフェアトレードネットワークを広げる交流セミナー
https://www.ferris.ac.jp/news/2023/01/1277.html
・2023.09.26 国際協力学生団体Keep The Smileのマダガスカル共和国での調査活動がマダガスカルのメディアで紹介されました
https://www.ferris.ac.jp/news/2023/09/1529.html
・2023.10.04 フェリス女学院大学生の国際協力団体「Keep The Smile」がマダガスカル共和国を2023年9月に訪問-小学校への文房具寄付と現地調査活動に参加-
https://www.ferris.ac.jp/news/2023/10/1543.html
・2025.01.17 「フェアトレード憲章」への支持を表明します
https://www.ferris.ac.jp/news/2025/01/1877.html
▼本件に関する問い合わせ先
広報課
荒井(薫)、荒井(萌)
住所:〒245-8650 横浜市泉区緑園4-5-3
TEL:045-812-9624
FAX:045-812-8395
メール:kikaku@ferris.ac.jp
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