平成30年度学習院大学史料館春季特別展「宮中和歌の世界 -- うたのいろどり -- 」を開催大学通信 2018.2.27
学習院大学史料館は、平成30年4月2日(月)〜5月26日(土)にかけて学習院大学目白キャンパス北2号館1階展示室にて「宮中和歌の世界−うたのいろどり−」(共催:一般社団法人霞会館)を開催。華族学校を前身とし、公家や宮中の文化に縁の深い学習院に集められた和歌に関する貴重な資料を紹介します。
古代以来、わが国の人々は、豊かな四季の移ろいの中で、日々の生活の機微を歌に詠み交わしてきました。時の帝をはじめ、広く人々の和歌を集めた勅撰和歌集は、平安時代の古今和歌集以降、室町時代の新続古今和歌集に至る21を数えます。政権が武家に移るなかで、和歌は公家社会の文化的核として重視され、勅撰の命を受けた選者などを中心に歌壇が形成されました。一方、古今和歌集の読みや解釈の伝承を家職とする公家も現れ、その授受は「古今伝授」として権威をもちました。江戸時代に宮中に伝えられた伝授は「御所伝授」として公家文化の求心力となり、幕末に伝えられます。
近代になり、明治天皇・昭憲皇太后は多数の御製(ぎょせい)・御歌(みうた)を残されます。宮中には御歌所が置かれ、現代につながる宮中の歌の新しい伝統が創造されました。こうした中に、広く人々が御題を詠んだ歌を披講する歌会始の姿が現れてくるのです。
この展覧会では、第一章に「勅撰集から古今伝授」、第二章では「歌会始の世界」、第三章は「学習院と歌」をテーマとし、古代から継承されてきた和歌(うた)の伝統を、宮中ゆかりの作品を通じて多面的に紹介します。
【主催】学習院大学史料館
【共催】一般社団法人霞会館、学習院大学日本語日本文学科
【会期】平成30年4月2日(月)〜5月26日(土)
【開室】月〜土 10:00〜17:00 *4月15日(日)「オール学習院の集い」の日は特別開室
【閉室】日曜・祝日
【会場】北2号館1階 学習院大学史料館展示室
*入場無料
*ギャラリートーク 4月15日(日)、5月12日(土)
いずれも14:00から30分程度、展示室内にて 事前申し込み不要
【関連講座】
第85回学習院大学史料館講座
日時:4月21日(土)14:00〜15:30(終了予定)
会場:学習院創立百周年記念会館正堂
講師:早稲田大学教授 園池公毅氏
内容:歌会始における和歌の披講
*入場無料 事前申し込み不要
以 上
▼本件に関する問い合わせ先
学習院大学史料館
TEL:03-5992-1173(平日 9:30〜17:30(11:30〜12:30は閉室)土曜 9:30〜12:30)
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