進化する大学教育― デザイン学部の未来 ― さまざまな魅力を持つ学生の可能性を広げる入試制度|大学Times

進化する大学教育― デザイン学部の未来 ― さまざまな魅力を持つ学生の可能性を広げる入試制度 東京工科大学デザイン学部

デザインする力が多くの職業にも求められるようになった昨今、東京工科大学デザイン学部では実学としてのデザインを身につけた人材の育成に力を入れいている。また、そのような学部の理念にマッチした学生を数多く確保するために、多彩な入試制度を用意することで多彩な人材を発掘し、より多くの優秀な人材を社会に輩出することをめざす。

デザイン業界だけに留まらないデザイン力を身につける

東京工科大学デザイン学部

これまではデザイン力といえば、デザイナーやクリエイターなど、作品をつくり上げる職業に就いている人に必要なスキルであると認識されていた。しかし最近ではそのような職種の人だけではなく、すべての職業人にとって重要なスキルになりつつある。

例えば、ある商品を売るためにCMやイベントなどを展開した場合、CMプランナーや広告代理店などにデザインそのものは委託するとしても、どういうイメージで視覚的・空間的に消費者にアピールするのか、核となるコンセプトは企業の社員が考えなければならないだろう。

これからは、デザイナーやクリエイターと呼ばれる専門職の人だけが、デザインをするのではなく、仕事に携わる人すべてでデザインをつくり上げていくことが必要となる。また、デザインのために企画を立てること、コンセプトを考えること、提案をプレゼンテーションすること…これらはデザインする際だけでなく、社会で活躍するために必ず必要となる力であると言える。こうした背景のもと、東京工科大学デザイン学部では、デザインの学びを通して、「チーム力」「集中力」「実現力」「提案力」「取材力」「発想力」を育むことをめざしている。

そのため、東京工科大学デザイン学部では伝統的な美術系大学のように入学してすぐにひとつの専門性を高めていく教育を行うのではなく、実際に手を動かし、考察する「描く」「つくる」「伝える」「関係づける」ことを徹底して学習する「感性演習」を1・2年次で取り入れている。そして感性をイメージ通りに具現化するための表現方法を2・3年次の「スキル演習」で学習する。3年次では「視覚と伝達」「映像と構成」「空間と演出」の専門分野をすべて学習できるカリキュラム用意。さまざまな領域を複合させて学ぶことができるカリキュラムによって、総合的な視点や横断的な思考力を身につけられるため、デザインの専門職にとどまらず、あらゆる企業の総合職としても広く活躍の場が想定される。

特徴的な入試制度により受験生の実力をしっかりと測る

デザイン学部では、多くの受験生の才能や可能性を広く受け入れるため、多彩な入試制度を用意している。AO入試は書類審査、提出課題、面接試験の結果を総合して選抜する。提出課題は文章提出と作品提出のいずれかを選択できるため、受験生が自分の得意分野を活かして受験することができる内容になっている。

一般入試にはA日程とB日程があるが、いずれも学力試験型と実技試験型を用意している。AO入試同様2パターンの方式を採用することで、さまざまな可能性を持った受験生のチャレンジを促している。

学力試験型は、数学(数学T・数学A)、英語(英語T・U)、国語(国語表現T〈現代文のみ〉・国語総合〈現代文のみ〉・現代文)、理科(物理T、化学T、生物Tから1科目)の4教科から得意な2教科を選択。学力試験の結果と書類審査を総合して選抜される。

実技試験型では、実技試験の結果と書類審査を総合して選抜となる。実技試験は鉛筆デッサンか色彩表現のいずれかを出願時に選択。鉛筆デッサンでは、与えられたモチーフ(絵の題材)を各自机上で自由に構成し、B3の用紙に鉛筆デッサンを行い、基本的な描写力と表現力、オリジナリティある着眼点やものの見方、感じ方を総合的に評価する。

多様な学生が集まることで学習環境も充実する

このように多様な入試制度を用意することで、多彩な才能や可能性を秘めた学生に門戸を開くことができる。それは、学力に秀でた学生、デッサンが得意な学生をなど、それぞれに得意分野をもつ学生一人ひとりの感性を大切にすることにもつながる。また、さまざまな感性が集まっている環境で学習することで、デザインに関する感性や実践的な専門知識、スキルを向上させることができる。それが「実学としてのデザイン」を身につけることになり、創造性とチャレンジ精神を持って広く社会に貢献できる人材につながっていく。