進化する大学教育― デザイン学部の未来 ― 感性とスキル、幅広いデザイン分野が学べる斬新なカリキュラム|大学Times

大学Times Vol.8(2013年3月発行)

進化する大学教育― デザイン学部の未来 ― 感性とスキル、幅広いデザイン分野が学べる斬新なカリキュラム 社会で活躍できるクリエイターに 東京工科大学デザイン学部

美術系大学の卒業生に様々な企業が熱い視線を送っている。イメージを視覚化できる美術の知識は営業力などにもつながることが注目されはじめたからだ。”次世代型クリエイター”の育成に取り組む東京工科大学デザイン学部では、デザイン力を社会で活かせる力へとするために、他の美術系大学とは一線を画した教育を展開している。

独自のカリキュラムで次世代のクリエイターを育成

東京工科大学デザイン学部

社会がますます発展する中、次世代のクリエイターには自身が専門とするスキルはもちろんのこと、多彩なデザイン分野に通じていることが求められている。こうした社会においては、「グラフィックデザイン」「Webデザイン」「環境デザイン」「映像」といった既存の枠組みにとどまることなく、幅広い分野を学べることは、大きなアドバンテージとなるだろう。

そんな中、東京工科大学デザイン学部では、造形とデザインの基礎をはぐくむ「感性演習」と、様々なクリエイティブのためのソフトや撮影について学べる「スキル演習」に加え、平面から映像、空間分野まで、幅広いデザイン分野を網羅できるカリキュラムが整っている。幅広くデザインを学んだ上で、専門とする分野を追究できる点や、1年を4期に分けたクォーター制などを特色に、次世代の社会で活躍できるクリエイターの育成を目指す。

潜在的な感性を引き出し、基礎を築くための「感性演習」

入学後に初めてデザインに触れるという学生でも、潜在的な「感性」を持っている。感性演習ではそれらを引き出し、さらにデザインの基礎力として必要とされる豊かな感性と表現力へと昇華させていく。造形基礎としての「描く」「つくる」、デザイン基礎としての「伝える」「関係づける」の4つのテーマに分けたクォーター制のカリキュラムによって、デザインを学ぶ上で必要になる基礎的な視点や手法を身につける。

「描く」では、ものの成り立ちや本質を徹底的に観察する。そのうえで、様々な材料を使って自らの手で描くことのできる力、クリエイターとして最初に必要な感性を身につける。

「つくる」では、様々な素材による立体・空間表現の基礎を学ぶために自らの手を動かして発想し、そのプロセスの中で考えながら色や形の善し悪しを判断できる力や、造形する力を身につけていく。

そして自分のデザインを「伝える」こと。高度情報社会の現代では、多くの情報や知識を得ることができる。自分の体験を通して得られたものを、どのよのうにして他者に伝えることができるか、その方法や視点を学ぶ。

最後に「関係づける」によって、”人と人” ”ものともの” ”ものと空間”など複数の領域の関係を新たに発見し関係づけることによって、総合性や横断的な考え方を身につけることができるのである。

将来像を描きながらスキルの習得を目指す

1・2年次の感性演習ではデザインの力と造形基礎を築くが、その感性をイメージ通りに具現化するための表現技術を学ぶのが「スキル演習」だ。2年次においてはスキル演習と感性演習を並行して学べるため、デザインする上で必要な技術やノウハウ、考え方、考察力にさらに磨きがかかっていく。グラフィックから映像、空間分野、最新デジタル技術までをカバーする全16科目の中から8科目以上を自由に組み合わせて履修できる。自分の将来をイメージしながら科目を選択できることは、クリエイターとして社会に出た際に大きな力になる。

横断的な考察力を身につけた専門性の高いクリエイター

3年次に「資格と伝達」「映像と構成」「空間と演出」の3つの専門分野を横断的に学び、次世代のクリエイターに必要な総合的な視点や思考力を養う。3年次の後半からは、それまで身につけてきた感性とスキル、知識をもとに、それぞれのコースにおいて専門性を高めていくことで、分野にまたがって融合し、広い視野に立って社会に貢献できる「デザイン思考」を身につける。

東京工科大学デザイン学部は、このような独自のカリキュラムでデザインの新たな『すがた・しくみ・かたち・しかけ』を創造できる、高いイノベーション能力を持ち合わせた人材の育成を目指している。

学生VOICE

吉江 悠香さん
デザイン学部3年 資格と伝達コース
神奈川県立深沢高等学校出身

吉江 悠香さん

高校の美術の先生の影響でデザインに興味を持ち、美術系の進学を考える中で東京工科大学デザイン学部に出会いました。当時の私は絵やデザインの知識が全くなかったため、「描く」「つくる」「伝える」「関係づける」といった基本をしっかり学ぶことができる点や、幅広いデザイン分野を学べるカリキュラムが整っていることはとても魅力的でした。

授業では、自分では発送できなかったアイデアや意見などが得られ、刺激にあふれています。特に「感性演習」では、その分野に精通する先生方がたくさんいるので視野が広がり、多くの事を吸収して成長できていると感じましたね。

将来はデザインに関わって一生を過ごすことができれば・・・と考えています。そのためにはクリエイターとしての「自分らしさ」を発見し、それをデザインに反映できるような技術や知識を身につける必要があります。自分が感銘を受けてきたデザインや作品を超えられるよう、さらに成長していきたいと思います。

吉江悠香さん作品

吉江悠香さん作品

「環境」というテーマから派生して、「動物と人間の関係」を表している。
大きなサイクルの中で、自然界は循環を繰り返している。
人間ももちろんその中の一員であり、生態系の一部であることを再確認し、また日々の行動について考えて欲しいというメッセージが込められている。