中国語・英語を駆使し、タフな交渉力を身に付け、国際社会で活躍する日中英トライリンガル人材を育成 杏林大学|大学Times

大学Times Vol.10(2013年9月発行)

【特集】大学のグローバル人材育成特集 語学力をベースにアクティブラーニングで世界的グローバル人材を育成する!

【インタビュー】中国語・英語を駆使し、タフな交渉力を身に付け、国際社会で活躍する日中英トライリンガル人材を育成 杏林大学

杏林大学の教育理念は「優れた人格を持ち、人のために尽くすことの出来る国際的な人材を育成すること」とし、これを受けて外国語学部では、国際語としての英語に加え、中国語教育にも重点をおいた教育を推進しており、その積み重ねられた実績は高い評価を得ている。中国語と英語を駆使することは、アジアでのビジネス展開や交渉の場で活躍する第一歩であり、ひいては全世界への飛躍につながる。

社会のニーズが高まる日中英トライリンガル

杏林大学

経済発展著しいアジアの中で、中国語文化圏は各地に広がり、経済にも大きな影響力を持っている。これらの地域には欧米からの企業進出も多く、中国語と英語を駆使できればアジアのビジネスシーンで活躍でき、さらに世界へ飛躍する足掛かりになる。

杏林大学は中国での知名度が高く、中国トップクラスの大学から多くの留学生を受け入れてきた。日本語・英語とも優れた能力を持つ彼らと交流することは日本人学生にも好影響を与えている。また中国社会では日本語教育熱が高く、公害対策・金融問題・教育制度などで日本をモデルにしている。二千年に及ぶ交流の歴史を持つ隣国中国との友好は、将来の日本にとっても重要なテーマ。これからも友好的に進展していかなければならない。「日中英トライリンガル」人材は非常に貴重で社会的ニーズも高く、活躍が期待されている。

構想の概要・育成するグローバル人材(PDF)

主外国語では責任ある仕事を、副外国語では日常的な会話を

杏林大学

グローバル人材の基礎として求められるスキルは卓越した語学力である。杏林大学において、学生の語学力向上を中心的に担っているのは外国語学部であり、学部開設以来、一貫して「言葉の持つ豊かな創造性」と「コミュニケーション機能の可能性」を体得する高度な語学教育の実現を追求してきた。

卒業時の到達目標は、中国語学科においては卒業時の外国語力スタンダードとして中国語検定2級とTOEIC500点以上、英語学科においてはTOEIC800点以上と中国語検定4級と、主外国語においては責任ある仕事を遂行できる語学力、副外国語においても日常的なコミュニケーションを遂行できる語学力以上の取得を目標としている。

そのために同学部では、独自に開発した実践中国語習得プログラム(CIC)と実践英語習得プログラム(PEP)で2年間学び、日常会話や留学に対応できるレベルにまで養成する。また、ネイティブといつでも気軽に会話を楽しめるコミュニケーションスペースである中国語サロン・英語サロンを設置。自由時間や空き時間に特定の話題について留学生や外国人教員と意見を交換したり、会話を楽しんだりすることができる。

日頃から留学生や外国人教員と交流することで、「国際的な対人コミュニケーションスキル」を身に付けていく。e-ラーニングは、授業以外の教室、自宅、留学先など、インターネット環境があればどこでも、24時間いつでも語学の学習ができる。学習履歴や上達状況などを確認しながら勉強できるだけでなく、教員からのアドバイスも受けられる。また学生食堂や学生ホールなど多くの学生が集まる場所では、CCTV(中国国営放送)やBBC、CNNなど海外ニュース番組を放映するなど、キャンパス各所で外国語に触れることができる環境を構築している。

180名いる外国人留学生や外国人と会話を楽しむことで、学生が日常的に外国語に触れるとき、中国人留学生たちの存在も大きい。彼ら留学生は中国の語学教育のトップクラスの人材であり、いずれは日中両国を結ぶ通訳・翻訳者や、中国における日本語教育のリーダーになっていく。こうした優秀な留学生と接することで、日本人学生も学びへの刺激を受けている。

グローバル人材育成方法(PDF)

タフな交渉能力を身につけ、グローバルビジネスで活躍

杏林大学

杏林大学外国語学部がめざすのは、「卓越した語学力」に加え、「スマートでタフな交渉能力」を備えもつトライリンガル人材である。

グローバルビジネスでは、語学力に加えてスマートでタフな交渉能力が求められる。高い交渉能力を身につけるには、その国の文化・宗教・政治などを理解し、コミュニケーションにおける礼儀作法をわきまえなくてはならない。そこで、杏林大学外国語学部では最新の国際政治や経済などを学べる総合政策学部の受講を奨励し、20単位まで履修を認めている。

さらに問題発見力・問題解決力・自己表現力を磨く課題設定・解決型学習や、外国人教員によるアクティブラーニングなどを用意し、通常の語学学習では習得できないディベート力や説得術を身につけ、グローバルビジネスで相手と渡り合えるタフな人材へ成長していく。

豊富な留学プログラム・経済的支援、サポート体制

さらに語学力を伸ばすのが中・長期の留学である。留学先には実績のある欧米の大学や北京・上海の著名大学に加えて、シンガポールや香港など英語と中国語が日常的に使用されている国・地域の大学が用意されている。また学生の語学能力・目的に合わせた数多くの留学プログラムが用意されており、特に交換留学では中国語圏の大学を中心に学生交流の実績を上げてきた。

また、20年以上の歴史を持つイギリス・オックスフォードをはじめとする大学等で英語集中研修を実施するなど、留学機械の提供と、きめ細かなサポートを行っている。

留学プログラムで海外の協定大学に留学する学生は、日本の社会や文化、産業を理解したうえで、留学先となる英語圏や中国語圏の言語や文化を学ぶ。留学先では現地の学校や社会で、日本語指導支援や日本文化の紹介活動などの交流活動を通じて、さらに異文化理解を深めることをめざす。帰国後は、帰国報告会、スピーチ大会、国際交流イベントなどで体験や成果を発表する場も設けている。

「主体的な留学プログラム」と留学支援体制・学習成果の確認(PDF)