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【これからの日本を変えるこの分野 実践女子大学 生活科学部現代生活学科】学生主体のアクティブ・ラーニングを採用。総合科学の観点から新しい生活科学を学ぶ

2014年度に新設された実践女子大学の生活科学部現代生活学科は、まったく新しい生活科学系の学科であるという。「メディア」「環境」「自立社会」という3つの分野を中心に、総合科学的な観点から生活科学を学ぶ。学生自ら問題提起し、実践的に取り組むというユニークなスタイルをアピールポイントにしており、この3つの観点の学びについて各分野の担当教員にお話を伺った。

“ビジネスの重要課題を女性目線、生活者目線で探求し、実際の現場で体験・発表する

産学連携教育により社会的視野を広げ、総合的実践力を培う

ビジネスにおいて重要な「メディアおよびIT」、「環境」、「自立社会」の観点から生活科学を再構築。従来の講義型授業に加えて学生主体のアクティブ・ラーニングを採用し、産学連携教育を試みる現代生活学科。その具体的な学びについてメディア分野を行実教授、環境分野を菅野准教授、自立社会分野を野津准教授に説明いただいた。

「何でも好奇心を持って取り組み、失敗を恐れずに現場に飛び込むバイタリティのある学生にぜひ学んでほしい」と3人の教員は口を揃えて話す。

メディア系 行実教授

メディアというとどうしてもマスコミを思い浮かべがちですが、現代の情報社会はインターネット、SNSを含め幅広く、自分から世界に向けて発信する時代です。なので、マスコミ関連だけでなく、ITの仕組みや発信の仕方、プログラミング、映像制作など幅広く学び、現代のメディア社会や個人に与える影響などについても考察します。

長年、テレビ局で番組制作に携わってきた関係で、そうした現場に触れたり、映画会社と協力して、映画のプロモーションを行うなど、実社会を体験することで、社会力を身につけます。
将来は企業の企画、広報・宣伝などで、様々な企画を立案し、実行できる人材を育てたいと考えています。

日本のココが変わる

行実教授

メディアについて学ぶことで、未来に関する考え方もまた変わる。テレビや新聞といったマスコミの情報をただ受けとる立場から、自ら情報を生み出し、発信する立場となることで、誰もが世界を変え、新たな未来を創り出す可能性に気づくことができる。

行実洋一(ゆきざねよういち)教授
メディアコミュニケーション論、映像文化論、起業論

環境系 菅野准教授

環境系

電気や燃料を必要としない企業等事業体は無く、100%再生可能エネルギーではない場合は温室効果ガスを排出することになります。また、来年度から家庭を含む小売り電力も完全自由化され、消費者が電力供給企業を選択できるようになります。もはや、地球温暖化や放射性廃棄物の問題は、各企業等や消費者の責任になりつつあります。

これらの現状を踏まえて当学科では、地球温暖化や原子力発電などの問題点、ほぼ全量輸入の化石燃料に依存している現状、および、その解決方法を確認します。次に、バイオマス、太陽光、風力、中小水力等の再生可能エネルギー、廃棄物の効果的なリサイクル、化石燃料の高効率なエネルギー転換を学び、各地域の状況に対応したエネルギー供給手段を検討します。さらに「バイオマスによる地域エネルギー供給」「環境・エネルギー系ミュージアムの効果的な資料作成」、「リサイクルエネルギーによるカフェ」などの具体的なプロジェクトを企業と連携して実践します。

日本のココが変わる

菅野准教授

東日本大震災以降、国民の原子力発電に対する考え方が大きく変わった。そして再生可能エネルギーを地域で生み出す時代を迎えている。さらに今後は、エネルギーを各事業体や国民が選ぶ時代に変わり、地球温暖化や放射性廃棄物の問題は国民にも責任が多くなる。

菅野元行(すがのもとゆき)准教授
環境科学、エネルギー科学、環境・エネルギー資源化学

自立社会系 野津准教授

自立社会系

現在、地方創生が各地で叫ばれていますが、地方創生は地方の人だけが考える課題ではありません。都市の女子大生の視点から地方創生に貢献できることがあるのでは?という発想から、現場を見て、地域の方とのコミュニケーションを通して実践的に学習するカリキュラムを組んでいます。総合女子大学では初めて関東農政局と連携して、地方自治体から地域の課題を提示していただき、学生たちがその解決策を考えるプロジェクト型の演習授業を行っています。また、別のプロジェクトとしてキャンパスが立地する日野市の市役所、市民団体、企業、地元商店街などと実際に議論しながら、環境、福祉、農業、地域のつながりなど様々な視点からより良い街づくりを考える授業を展開しています。

特に消費者の視点を起点とした企画、プランニング等のビジネスに対応できる人材の育成を目指して、企業、行政機関、NPOなどとのコラボレーションを積極的に進めています。

日本のココが変わる

野津准教授

現代社会は様々な課題を抱えている。これらに対するただ一つの魔法の解決策はない。環境、メディア、地域の自立など多様な視点で物事を考える力を身につけることが、個人と地域、個人と世界の関係をとらえなおし、社会を変えるきっかけとなる。

野津喬(のづたかし)准教授
公共政策学、公共経済学