サステイナブル社会の実現をめざす理工系総合大学 東京工科大学|大学Times

  1. 大学Times
  2. 特集記事一覧
  3. サステイナブル社会の実現をめざす理工系総合大学 東京工科大学

大学Times Vol.16(2015年3月発行)

サステイナブル社会の実現をめざす理工系総合大学 東京工科大学

【生活の質の向上と技術の発展に貢献する人材を育成する】を基本理念として掲げる東京工科大学。開学以来の「実学主義」を徹底し、卓越した「技術」と優秀な「人材」を育成・輩出してきた。2015年4月にはサステイナブル工学を追究する工学部を設置。これに端を発し、全学部において教育・研究内容を発展させ、サステイナブル社会(持続可能な社会)の実現をめざす。グローバル社会という新たな局面を迎え、世界に通用する若き人材教育の魅力と真髄を探った。

時代に即応した革新的な試みに挑戦

東京工科大学は1986年に工学部のみの単科大学として八王子の地に開学。その後、つねに時代のニーズを読んだ改革を続けている。1999年には日本初のメディア学部を設置、2003年には工学部を改組しバイオニクス学部(2008年に応用生物学部に名称変更)、コンピュータサイエンス学部が誕生した。さらに2010年には蒲田キャンパスにデザイン学部、医療保健学部を開設。2015年4月にはかつて改組した工学部を復活させ、2つのキャンパスに6学部と大学院、研究所を擁する理工系総合大学として新たなステージに踏み出した。

東京工科大学は、「実学主義」を教育の根幹としている。この「実学主義」が目指すものは、単に実社会に役立つ知識や技術の習得だけではなく、どんなに社会や経済情勢あるいは技術が変化しようとも柔軟に適応できるものの考え方や教養、人間性の形成である。「実学主義」による教育の特色は、他大学ではあまり見られない様々な取り組みに表れている。

「教養学環」で豊かな教養を養い
専門教育と研究をより充実したものに

実学主義を体現するための基礎教育にも力を入れている。入試改革や学部の多様化などにより、入学者の学力や得意とする分野も変化している。そうした状況を踏まえ、基礎学力の強化を目的に「教養学環」と呼ばれる教養教育専門の組織を創設した。先端技術が日進月歩で進歩し、グローバル時代を迎える中、社会人としての豊かな教養の修得は不可欠となっている。「東京工科大学教養スタンダード」を掲げ、アクティブラーニングをベースにした主体性を養う授業、ネイティブスピーカーによる実践的な英語教育、少人数によるきめ細やかな授業で基礎的な教養を身につけ、後の専門教育と研究をより充実したものにする。これにより、「国際的な教養」、「実学に基づく専門能力」「コミュニケーション能力」「論理的な思考力」「分析・評価能力」「問題解決力」を備えた人材育成を目指す。

多角的なキャリアサポート体制

常駐スタッフによりマンツーマン体制で不得意科目の克服や基礎固め、より高度な知識修得のために学生が自由に利用できる「学修支援センター」も設置。また、学生が担当教員から履修計画や勉強の仕方、将来のキャリア形成など大学生活全般について助言を受け、気軽に相談ができる「アドバイザー制度」も導入している。

キャリア教育にも力を入れており、社会人基礎力と就業力を身につけるための実践型キャリア教育を展開。各個人のカルテを作成し、学生本人と教職員らが個人の状況を把握しながら、段階的に実践力を身につける。専任のスタッフに加え、特定の業界に精通したアドバイザーや、就職専任の教員である就職特任講師らによる実践的かつ多角的なサポートを受けられるのも特徴のひとつ。インターンシップにとどまらず、工学部では、コーオプ教育によって就業力をさらに高めると期待される。

【TOPICS】

2015年4月 工学部を設置

東京工科大学

持続可能な社会をめざす新しい「工学部」が設置された。従来の工学教育をベースとしながら、機械工学・電気電子工学・応用化学3学科共通のサステイナブル工学(20世紀型の大量生産・大量消費・大量廃棄によらず、環境、産業、人間という広い視野で、原材料の調達、製造、消費、再利用、廃棄にいたるライフサイクル全体の設計・評価の実現)教育、また全学生が産学連携による学内外で約8週間の就業体験を行うコーオプ教育(Cooperative Education)を導入。さらに、専門科目の一部においても英語テキストを用いるなど、ビジネス英語、工学英語を身につけた世界で活躍するためのグローバル教育にも力を入れる。

2015年4月 工業デザインコース誕生

東京工科大学

工業デザインコースは、空間デザイン・工業デザインの2専攻から成り、具体的なデザインの企画・提案を多数体験しながら、デザイン能力やプロジェクトに必要なさまざまなスキルを養い、総合的にプランニングできる力の修得をめざす。

工業デザイン専攻では、プロダクトデザイン、つまり機器・家具・雑貨など、毎日の生活に必要なもののデザインを学ぶ。人々の生活の営みについて考察し、大勢の人の視点と嗜好を理解したうえで設計から製品化までを総合的に学び、未来を見据えたデザイン能力を身につける。「人とモノ」との新しい接点に着目し、未来型思考のデザイナー育成に期待はふくらむ。

2016年4月 応用生物学部に新2コース誕生

東京工科大学

応用生物学部では、社会の要請に応えるかたちで「生命科学・環境コース」「医薬品コース」を2016年4月に新設する。「生命科学・環境コース」は、「生命科学分野」と「環境分野」で構成され、生物の優れた機能を応用して、医療や環境問題の解決に役立てるための知識や技術を身につける。一方の「医薬品コース」は、最先端のバイオテクノロジーを応用して、人々の健康を支える医療システムの開発、医薬品の創製に取り組む。これにより応用生物学部は、既存の「先端食品コース」「先端化粧品コース」と合わせ新たな4コース体制へと進化する。