【大学ism】静岡産業大学|大学Times

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大学Times Vol.27(2018年1月発行)

【大学ism】静岡産業大学 地域のニーズに応える「SHIZU産プロジェクト」〜産学官連携が産み出す未来の教育とは〜

「『東海に静岡産業大学あり』といわれる、小粒だがキラリと光る個性ある存在になる。新しい大学を創造し、大学の新しいモデルとなる。」 静岡産業大学は開学以来、地域のニーズに応えた産学官連携のプロジェクト(通称:SHIZU産プロジェクト)に力を入れ、学生たちが社会に出る前に、「社会人基礎力」を身につけるなどの成果をあげている。さらに昨年10月には、JR藤枝駅前に地域と大学をつなぐ「藤枝駅前サテライトキャンパス(通称:BiViキャン)」が誕生。産学官連携を強化し、新たな時代を見据えた教育改革が始まろうとしている。

学生は興味あるプロジェクトに参加して、地域・企業・団体と一緒になってアイデアを磨いている。自らのアイデアが形になれば自信になり、達成の過程で問題解決力や環境対応力などが身についていく。「SHIZU産プロジェクト」の一部を紹介する。

スポーツと健康に特化した子育て支援プロジェクト
〜スポーツ保育の可能性への産学官共同の取り組み〜

静岡県・藤枝市の蓮花寺池公園内にある「れんげじスマイルホール」の「キッズパーク」は、フィットネスクラブのティップネスが藤枝市から受託運営。山田悟史准教授が「スポーツ保育」に基づき監修する「運動に特化した子育て支援施設」である。利用者数は当初見込みの年7万人を大きく超え、13万人となった。産学官の連携の成功例として、自治体総合フェアなどで発表されている。

プレイゾーンの遊具は、静岡産業大学のスポーツ保育の考えに基づいて配置され、スタッフ教育にも取り入れられている。株式会社ティップネスと大学が共同で、スポーツ保育に基づく「TIP遊び(てぃっぷあそび)」を開発し、TIP遊びの効果検証を行っている。TIP遊びの効果検証は、藤枝保育園の協力を得て、3か月間のTIP遊びをしたときの運動能力の変化や、TIP遊び中の身体活動量の特徴などの測定を行っている。その結果、子ども達の主体的な活動を促すスポーツ保育に基づく運動遊びは、高い活動量と効果があり、何よりも子どもたちが楽しく取り組めるものである事が示された。学生も測定などを精力的に行い、活きた経験になっている。また、スポーツゾーンでは、学生によるスポーツ保育教室を行なっており、産学官で次世代の指導者育成にも取り組んでいる。

「スポーツ保育」とは、身体を動かす遊びを通して、子どもの心身の健全な発育発達を促すものである。子どもの年齢や発達にあった多種多様な遊びを楽しく、適切に行うことで身体だけでなく、心や脳の認知機能などの働きも高まることが科学的に立証されており、静岡産業大学はいち早く取り入れていた。その実践の場が「キッズスクール」プロジェクトであり、スポーツに初めてふれる幼児からスポーツの楽しさを実感できる児童までを対象に、学生が主体となってキッズスクールを運営している。

魅力ある静岡県内企業の発掘プロジェクト

情報学部の太田ゼミが中心となり、藤枝市内の企業の仕事内容や成長の秘訣などを取材、調査して「魅力ある企業紹介冊子」の作成に取り組んでいる。企業研究を行ない「魅力ある企業」の定義を整理から始め、企業選定・取材を実施した。学生目線で地元企業の新たな魅力を発信する冊子は、キャリア支援の一環で学生に配布される予定。学生たちの就職活動の選択肢を広げる起爆剤になると期待。

磐田市ごみ分別アプリの開発プロジェクト

スマホ世代の若者や単身者をターゲットに、ごみ分別辞典と収集カレンダーの機能が入った「ごみ分別アプリ」を2016年度に経営学部の青木ゼミと磐田市が共同で開発。アプリ開発の実績のない学生もいることから開発の早い段階で試作品(プロトタイプ)を作成し、その試作品をユーザが確認、評価することでシステムの仕様を確定していくプロセスをとった。学生がアプリ開発することにより若者のごみ分別への関心が高まった。

プロジェクト一例
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