【インタビュー】企業・大学・学生にきく!就職事情の最前線(連載第1回)|大学Times

【インタビュー】企業・大学・学生にきく!就職事情の最前線(連載第1回)

企業Voice 株式会社ホリプロ 就職活動は自分の情熱を企業に伝えられる唯一の場 「何をやりたいか?」を見定め自分をアピールする技術を磨く

株式会社ホリプロ 総務部 人事グループ 須田智之さん 2006年 中央大学 経済学部国際経済学科卒業

最近の学生からは感性や情熱が伝わってこない

私は現在、株式会社ホリプロで総務部に所属、採用担当をしています。実際に新卒採用に携わっている訳ですが、マニュアル通りのエントリーシートを書いて、就職活動対策本そのままの受け答えをされる学生に良く出会います。私は学生たち、特に弊社のようなエンターテインメント業界を目指す人には、もっと自分をアピールする技術を磨いてほしいと感じています。

ホリプロの仕事は、タレントや映像、音楽などを通じて、「夢」や「感動」を伝えることです。そのため弊社では、本気で泣いたり笑ったりできる感情、個性的な感性・センス、何よりもエンターテインメントが好きという情熱を持った人材を求めています。しかし、学生が“マニュアル通り”に振る舞うことで、我々が求めている感性やセンス、情熱が伝わってこないのです。

世間で言われているように、今の学生を取り巻く就職状況は、確かに厳しいとは思います。就職活動の方法が多様化しているため、混乱している学生が多いのかもしれません。弊社でもFacebookを採用ホームページの代わりに使用し、既卒3年目の方まで応募可能とするなど、年々新たな手法を取り入れています。しかし、ツールや手法が変わっても根本は変わっていません。就職活動とは「生涯かけて何をやりたいか?」「どんなことを実現したいか?」という気持ちを企業に伝えられる唯一の場です。そのためにも、自己アピール術は就職活動に欠かせないスキルなのです。

自己アピール技術を教えてくれた母校のキャリアセンター

就職活動では、自己アピールの場の第一段階にエントリーシート、そして第二段階として面接があります。そのため、自分の良いところだけでなく悪いところも含めて、ありのままの自分をアピールする技術を最初に学ぶ必要があります。では「自己アピールの技術をどこで学べばいのか?」というと、私はその答えを大学のキャリアセンターに見つけることができました。

私の母校(中央大学)のキャリアセンターは、首都圏の大学の中でも個人面接数がトップクラスと言われており、学生たちに対する自己アピール技術の指導も徹底しておりました。私もエントリーシートの書き方では、随分指導を受けた記憶があります。そのお陰もあってか、エントリーシートの段階で選考から落とされるという事は、ほとんど無かったと記憶しています。

また、キャリアセンターを利用することで、会話力が高まりました。ホリプロに入社してからは、学生対象のセミナーで弊社の説明をさせて頂くなど、大勢の前で話をする機会が多くなりました。大勢の人に話を理解してもらうためには、「要点を手短にまとめて伝える」ことが重要となります。このスキルも、面接で自分の考えを的確にアピールする方法として、キャリアセンターから学んだものです。

「何になりたいか?」ではなく「何をやりたいか?」で考える

私はスポーツに関わる仕事に就きたいという願望があり、当初はアナウンサーを志望していました。大学のキャリアセンターが開講するアナウンスセミナーに参加しながら、就職活動を勝ち抜く術を学ばせて頂いておりましたが、それでも内定を貰うまでには至りませんでした。他の道に進むべきか決断に迫られ悩んでいた時、たまたまホリプロに「スポーツ文化部」という、アスリートのマネージメントなどを行う部署があることを知りました。

入社後は、2年目にしてスポーツ文化部に配属され、当時Jリーガーの武田修宏や水内猛など、多くのアスリートの現場マネージメントを担当することができました。実際に働くようになって、当初志望していたアナウンサー以外にも、色々な形でスポーツと関われる仕事があることに気づきました。

就職活動中はなかなか内定を貰えず、方向性に悩むことも多々あるかと思います。そんな時は、業界や職種に縛られず「自分は生涯をかけて何をやりたいのか?」を良く考えながら、企業と自分との適性や相性を見極めるということも、成功に至るための一つの方法だと思います。

学生Voice 國學院大学 個人面談の回数が増えれば就職率もアップ 「自発的な」活動が新たな道の発見に

國學院大学 キャリアサポート課 吉井 浩久さん

キャリアサポート課の就職活動に対する具体的な支援は3年次から始まります。具体的には前期・後期でコンセプトを分けており、前期は、自分の課題発見や就職活動に向けた準備に時間を費やします。学生が自己分析や業界研究というものに対して、自発的に興味を促すためのガイダンスや講座を開設しています。後期からは、実践的な内容にシフトしていきます。エントリーシートの書き方や業界の方に直接お話を聴く業界研究セミナーなどを実施。そして年明けからは、面接対策などを行います。

キャリアサポート課が学生たちに対し心掛けていることは、添え木のようにサポートするということです。目標とする業界や企業が決まっている学生には、本当にあなたに合った職業なのかという「投げかけ」、方向性が定まっていない学生には情報収集から興味・関心の持ち方を教えて「後押し」します。つまりは学生が自発的に活動できるよう、自分のいまの状況や立ち位置を気付かせ、意識できるように工夫を試みています。

本学は学生一人あたりの延べ面談数に自信を持っています。学内統計では面談の回数が増えるにつれて就職率が上がる傾向にあることが明らかとなっています。実際に足を運び第三者に相談することで、新たな気付きや発見が生まれ、さらなる方向性の模索につながっています。やはり学生の自発性が大切な訳です。

これは大学生活全般にいえることでもあります。高校の学びと大学の学びの違いは、能動的か、受動的かにあると思います。高校は時間割がありますが、大学ではカリキュラムに多少の規制はあるものの、基本的にはすべてが自由で、自発性が求められます。大学で何を学んだかはもちろんですが、学問に対してどう向きあって、どう学ぶかが大切。学問を追究することは、物事の考え方だったり、人格形成にも繋がるのではないでしょうか。やがて、社会人の一員となったとき、大学で培ったことの大切さを実感する日がくるでしょう。

学生Voice  キャリアサポート課をフル活用 未来に確信をもてた内定獲得!

株式会社サンリオ 國學院大学 経済学部経済学科 2012年3月卒業 松岡 惟春さん

私が就職活動を始めたのは3年生の秋でした。そもそも就職活動の仕方が分からず、自分がどの業界に向いているのかすら分からない状態からのスタートでした。

右も左も分からない私は、まずキャリアサポート課によるセミナーやガイダンスに、毎回欠かさず参加しました。初めの頃の疑問や不安は次第に解消されましたが、活動を進めていくうちに、「本当に自分のしたい事は何か?」「自分に合った職業は何か?」 と悩むようになりました。

私は自分の可能性を知るために、あえていろいろな業界にエントリーしました。エントリーした会社は100社くらいで、エントリーシートを提出したのは30社程度。そのうち、面接までたどりつけたのは15〜20社ぐらいでしょうか。エントリーや面接を繰り返し、さまざまな業界の方とお話する中で、自分に合う業界を見極めていったのです。

最終的には(株)サンリオに内定しました。決め手は、サンリオの「Small Gift,Big Smile」―“ほんの小さな贈り物が大きな友情をつくる”という、人の心に焦点をあてたビジネスと私のこれまでの経験が合致していると確信が持てたからです。

就職活動を通じて私が感じたことは、「大学4年間で自分が何をして、今後何をしていきたいのか」を自分の言葉で伝えることが大切だということです。これから自分が企画した商品を通じて、人々が繋がりを広め、日本そして世界中に笑顔を広めていけたら……と思っています。今は自分の未来に期待が膨らむばかりです。