【新設学部・学科情報】学部長就任予定者インタビュー 東洋大学|大学Times

  1. 大学Times
  2. 特集記事一覧
  3. 【新設学部・学科情報】学部長就任予定者インタビュー 東洋大学

大学Times Vol.44(2022年4月発行)

【新設学部・学科情報】学部長就任予定者インタビュー 東洋大学

東洋大学が、新たな展開を打ち出している。そのひとつとして2023年春「福祉社会デザイン学部」を開設する。社会学部の一部とライフデザイン学部を改組再編し、赤羽台キャンパス(東京・北区)に集約させる予定だ。学びの特徴とめざす人材育成について、学部長就任予定者の水村容子教授に話を伺った。

東洋大学 (現)ライフデザイン学部人間環境デザイン学科
教授 水村 容子(みずむら ひろこ)
(2023年4月より福祉社会デザイン学部※ 学部長就任予定者)

教授 水村 容子(みずむら ひろこ)

※2022年4月現在設置構想中、学部・学科の名称は仮称であり、計画内容は変更になる可能性があります。
東洋大学教授。日本女子大学大学院人間生活研究科修了、博士(学術)。1994年スウェーデン政府給費生により王立工科大学客員研究員。日本女子大学・千葉大学・早稲田大学などの非常勤講師を経て2006年より現職。専門は、高齢者・障害者を配慮した住宅計画・住環境整備計画、スウェーデンの住宅政策。所属学会は、日本建築学会、人間・環境学会、日本福祉のまちづくり学会、都市住宅学会など。

新たな社会を創造し
豊かな人生をデザインする新学部3つの学科

「福祉社会デザイン学部」は、人口減少や少子高齢化が進み、さまざまな困難に直面しているこれからの日本社会において、新たな社会を創造する人材を育成する学部です。具体的には社会福祉、介護福祉、精神保健福祉分野を学ぶ「社会福祉学科」、保育、幼児教育、児童福祉を通じて子どもの成長についての学びを深める「子ども支援学科」、そしてユニバーサルデザインのコンセプトをもとに、ものづくりやまちづくりについて学ぶ「人間環境デザイン学科」の3学科によって構成されています。

共生社会の実現に向け
支援現場での知識と実践的技能を習得する「社会福祉学科」

社会福祉学科では、誰もが安心して暮らせる社会をつくる知識と技術の習得を目的に、カリキュラムが組まれています。社会福祉の基本を学び、これを基礎とし、豊かな暮らしの実現に向けた支援と、福祉の現場に必要な知識、実践的技術を身に付けます。社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士などの国家資格はもちろん、想像力とリーダーシップをもって、時代とともに歩む人材をめざしています。

大学近隣の小学校でのボランティア参加、あるいは認知症の方とそのご家族の方とカフェを運営する活動(写真A参照)、さらには社会福祉施設での実習を通じて、事例発表会などが開催されています。

写真A
写真A

すべての子どもと支える人々のための
プロフェッショナルをめざす「子ども支援学科」

子ども一人ひとりのウェルビーイングを支え、より良い地域社会づくりを共に考え合える専門職の育成をめざしています。そして、子どもに優しいまちづくりの推進と、多文化共生社会の実現に向けて、大学で学んだ知識やスキルを活かします。さらに地域で多様な人々と関わりながら、子どもの巣立ちと子育てを支え、より良い社会地域づくりを共に考え合える専門職の育成に力を入れています。取得できる資格は幼稚園教諭免許、さらに保育士や社会福祉士の国家試験受験資格が取得できます。

子育て中のおかあさんや小さな子どもを対象とした人形劇の上演(写真B参照)、さらには子どもたちを対象とした子育て広場の実施、そして小学生の学習支援、遊び支援活動を展開しています。

写真B
写真B

すべての人に使いやすい環境をデザインし
ものづくりを通じて学ぶ「人間環境デザイン学科」

豊かな生活空間をデザインする、思考と技術をもった人材を育成します。建築、生活機器、プロダクト、生活に関わるあらゆる環境のユニバーサルデザインについて、ものづくりを通じて学びます。デザインの知識や技術を身に付けるとともに、すべての人に使いやすい環境をデザインするため、人の営みを総合的に考える視点を養います。取得できる資格は、一級建築士、二級建築士をはじめとして、建築やものづくりに関わるさまざまな資格が取得できます。「デザイン演習」では、車椅子ユーザーとのバリアフリーチェックなど、さまざまな演習が展開されています。野菜を中心とした食育施設の建築作品、あるいは明かりを分け合えるフロアランプといったプロダクト作品なども、学生たちによって作り出されています。

隈研吾設計の新校舎で
新時代の「福祉」と「デザイン」を学ぶ

赤羽台キャンパスのWELLB-HUB2は、福祉社会デザイン学部の学びを展開するために、新しく生まれた校舎です。地下1階、地上9階の高層棟と、実験工房棟で構成されています。この校舎は、国立競技場を設計した隈研吾さんのデザインによるものです。1階には、学生生活を健康面からサポートする施設を配置しています。健康に気を配ったメニューを食べられる学生食堂や医務室、学生相談室が設けられ、安心して学生生活を送ることができます。3階は多くの学生が交流するフロアです。学生が休憩し自習を行える学生ホール、図書館、就職についてサポートが受けられる就職・キャリア支援室や、教職支援室があります。6階は、「社会福祉学科」や「子ども支援学科」が利用するフロアです。両学科で使用する実験室では、ベッドから車椅子への移乗や、着替えなどの介助技術を身に付けたり、栄養バランスを考えた調理法、幼稚園、保育所などで必要なピアノなどの音楽演奏法や、身体表現を学びます。また、裁縫や清掃などの生活支援に必要な基本的な設備から、特殊浴槽などの専門的な設備まで、幅広く完備されています。

技術員のサポートを受けながら
一年中ものづくりに没頭できる実験工房棟

実験工房棟は、「人間環境デザイン学科」が利用する校舎です。(写真C参照)1階に設けられた大きな空間のフロアは、各種実験や演習、作品発表の場として幅広く利用されています。また、年間を通して常駐している技術員から、長期の学生休暇中も含め、工作機械の操作、印刷、撮影など創作活動のサポートを受けることができます。2階には、一人ひとりに作業机が用意されており、学生はいつでも利用することができます。

写真C
写真C

フィールドワークで実践教育と
地域社会貢献を融合 国際交流も

福祉社会デザイン学部の特徴ですが、3学科の実践的な教育と、地域社会貢献が融合している点にあります。その具体的な手法はフィールドワークです。

例を挙げますと、担い手が不足しているお祭りの支援や、あるいは地域施設の現場のスタッフと共同研究会を実施すること、さらには地域の支援センターと共同でシニア世代向けのカフェを運営、そして地域振興のためのプロダクトデザインの提案なども行っています。

またカナダ、フィリピン、韓国などさまざまな国における語学の習得や、専門分野の学びをめざした国際交流も展開しています。

これからの社会に貢献できる人材を育成

本学部はSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて、現在の社会情勢を大局的に捉え、私たちの社会に真に必要な対応を考えられると同時に、その実現に向けて行動できる人材、各自が学んだ専門分野に立脚したプロフェッショナルを育成します。さらに他分野の人材とのコミュニケーションや協働に、優れた能力を発揮できる人を育てます。
これからの社会に貢献するために、ぜひ私たちの学部で学んでください。