志望大学合格への、もうひとつの道!卒業生インタビュー
人生は樹木と同じ。いろいろな道に挑戦して幹や枝葉を伸ばし大きく立派な木に成長したい
~河合塾KALS大学編入本科~
大学Times Vol.47(2023年1月発行)

河合塾KALS大学編入本科は、自由が丘産能短期大学(通信課程)を併修し、難関大学の3年次編入を目指す全日制の2年コースである。志望大学合格へのもうひとつの道を開くと注目されているが、実際に経験した学生はどのような毎日を過ごし志望校に合格したのだろうか。同校から国立・新潟大学の編入学試験に合格し、現在は経済科学部地域リーダープログラム3年生の八嶋冴夏さんに話を伺った。

新潟大学 経済科学部地域リーダープログラム3年
八嶋 冴夏さん
(河合塾KALS大学編入本科(旧カレッジコース)卒業生)
部活の引退遅れと公募推薦不合格で一般入試の受験対策が間に合わず
出身高校はバスケットボールの強豪校でした。高3でのバスケ部引退の時期が遅かったことも、苦しい大学受験になった一因だったと思います。公募推薦1校に賭けましたが不合格となり、急きょ一般入試も受験しましたが上手くいかず、系列大学へ行く同級生も多い中、私は一浪して再度チャレンジすることにしました。
不本意な浪人生活に苦戦するも河合塾KALSに出会い3年次編入を決意
予備校は個別指導の塾でしたが、先生1名に生徒が2名、しかも相手が中学1年生で希望したような受験指導もありません。塾を辞めて独学に切り替えましたが、勉強も捗らない毎日が続きました。そんな矢先、河合塾KALSカレッジコース(現・大学編入本科)の入学案内を見て、ここならば自分のやりたいことを追求しながら大学進学できるのでは、と通信制短大を併修して難関大学の3年次編入を目指す“もうひとつの道”へ進むことを決めました。昼間は河合塾KALSで勉強し、帰宅して通信制短大の課題に取り組み、複数のアルバイトをこなす生活になりました。やることが常にある2年間は、部活動で忙しかった私にとってはバランスのとれた毎日だったと思います。


編入学試験に向けての2年コースは「もう1回頑張れる」きっかけに
河合塾KALSの3年次編入試験に向けての学びは【経済】【経営】【法学】の中から1科目を選択し、そのほかは英語、小論文やプレゼンテーションなどです。一般的な受験勉強とは異なり、1年目は各科目の基礎を学び、2年目に専門分野を選択して知識を深めます。私はメディア系の志望だったので、社会学寄りの学びができる【経営】を最終的に選択し、マネジメントやマーケティングを中心に勉強しました。
小論文対策は、学んだ知識を自分の中からアウトプットする形で、たくさん文章を書きました。用語などの基礎知識をベースに作った「小論文ノート」(写真上)はとても役立ち、大学の課題でレポートを書く今でも手元に置いています。
英語は法律や経済の専門英語に触れる講読授業もあり、さらにTOEICスコアアップに向けての勉強をします。高校英語や受験対策英語とは異なり、実践的に学ぶことができました。大学入学後もギャップを感じることなく、英語と向き合っています。
河合塾KALSでの学びは、単なる編入学試験の対策だけではなかったと思います。大学に関する情報も豊富で、その中から将来やりたいことや学びたいことを2年間かけて固めていき、明確化できたうえで、その先の就活やキャリア形成について向き合う時間も持てました。
先生のアドバイスと両親の助言で新潟大学の編入学試験を受験し合格
自分の学びたいメディア系学部は東京の私立大学が中心ですが、先生のアドバイスもあり、学部横断型で社会学に近い学びができる国立の新潟大学を受験しました。一人暮らしを希望していたものの、馴染みのない街に住むことには迷いもありました。しかし両親の「2年間でも一度、東京を離れてみるのもいい経験になるのでは」という助言も後押ししてくれて、無事に合格、3年次に編入学することができました。
私の入学した「地域リーダープログラム」は30名のクラスに3年次編入は私ひとりでした。学生間の距離も近くゼミもないので、皆と上手くコミュニケーションをとり、日々学んでいます。今は新潟ならではの学びや生活を経験し、交友関係も広がって、4年生での卒論と就活に向けて充実した毎日を過ごしています。
当たり前ではないことへの挑戦で人としても成長できた
高校からなんとなく大学へ行く人や、将来の夢が明確にあって大学受験する人もいて、大人には相談しづらい時期だと思います。目の前のレールからちょっと路線変更し別の道を歩むことは、怖くないと実感しました。私は河合塾KALSで新しい出会いがあり、学びも進む道も広がりました。当たり前ではないことへの挑戦は、それだけ人としても成長できると思います。大学生はいちばん何でもできる時間です。私自身も新潟での大学生活のほか『ネットボール』という競技スポーツの日本代表として国際大会に出場し、海外の選手と交流を深める機会では、河合塾KALSで勉強したTOEIC英語が役に立っています。人生は木と同じで、義務教育や友人関係で作った根本があり、自分の思いで幹を太く、進路への挑戦で枝葉が広がります。これからも挑戦を続けて、大きく立派な木になりたいです。