進化する大学教育― デザイン学部の未来 ― さまざまな魅力を持つ学生の可能性を広げる入試制度|大学Times

大学Times Vol.11(2013年12月発行)

進化する大学教育― デザイン学部の未来 ― 幅広くデザイン分野を学ぶカリキュラムで次世代の社会で活躍できるクリエイターへ 東京工科大学デザイン学部

2010年4月新設、来春初めて卒業生を送りだす東京工科大学デザイン学部。「感性演習」「スキル演習」などをはじめ、他の芸術系大学とは異なる学びによって個性を磨いた学生たちが多くの企業から好評を得ている。今回は来春卒業を控える齋藤菜摘さんにご自身の学びや就職活動についてお話を伺い、東京工科大学の魅力に迫った。

幅広い学びが可能にする選択肢の多さが魅力

入学前から美術・デザインの勉強をされていたのですか?

静岡県西遠女子学園高等学校出身 齋藤 菜摘さん 株式会社ロボット内定

高校は普通科で、芸術系の予備校などでデッサンを習った経験もないので、本格的に美術・デザインを学ぶ機会はありませんでした。しかし幼いころからフォトグラファーという仕事に興味があり、写真について学ぶことができる大学に進学しようと考えていました。

フォトグラファーへの道を模索して学校を探していると、最初は東京工科大学メディア学部に行き着き、両親と一緒にオープンキャンパスに参加。しかし、自分の希望に完全にマッチしたのは、当時新設予定だったデザイン学部でした。デザインの事前知識や技術がなかったことを心配していたのですが、「まっさらな状態から、この大学で力を伸ばして個性を発揮してほしい」と言っていただきました。また、視覚から映像、空間まで幅広い分野が学べるため、自分の考えが変わったり、新たな目標を見つけたとしても、安心して学べる点に魅力を感じました。当時の写真についての憧れは漠然としていたところもあったため、一つの枠にとらわれることなくデザインを学んでいけるスタイルは、自分にプラスになるに違いないと考え、入学を決意したことを覚えています。

大学の授業について教えてください。

授業で特に印象に残っているのは「感性演習」の授業です。これは実際に手を動かし、考察する「描く」「つくる」「伝える」「関係づける」ことを徹底的に学習して基礎を磨き上げていくため、入学直後の授業から経験のないデッサンを描いたり、知らない用語を調べる日々が続きました。デザインの知識や技術はありませんでしたが、自主的に放課後の時間も利用して課題を仕上げたり、先生方との距離も近く、そうした課外の時間にも指導いただいたおかげで、造形・デザインの基礎力と個性が磨かれたと思います。

さらに、チームを組んで制作する機会が多かったので、入学前に美術・デザインについて学んできた人と、入学後に本格的にデザインに触れた私たちの発想とが出合い、互いに新たな気づきを得て、成長し合えたように思います。最近ではAO入試、推薦入試、センター利用試験、一般入試(学力または鉛筆デッサンか色彩表現の実技)などの入試があるので、さまざまな人がより多く集まって、さらに活発な授業が行われているようです。

「スキル演習」も印象に残っています。これはエディトリアルデザインや空間シミュレーションなどのデザインスキルを身に付ける16科目から8科目以上を選択するもので、アイデアをあらゆる手法で具現化することに大変役立っています。加えて、「視覚」「映像」「空間」のすべての分野を網羅する専門演習で幅広い視野を養い、自分の選択肢や可能性が広がったことが、フォトグラファーになるという夢ではなく、映像デザインへの興味、適性を見出すことへつながりました。

東京工科大学デザイン学部

幅広い学びは就職活動にも活かされた

就職活動についても教えてください。

就職活動と並行しながら大学での作品制作にも力を入れていたので、他の人と比べて多くの就職試験を受けたわけではありませんが、企業から課される課題には一つひとつ全力で取り組み、内定を獲得することができました。授業では、課題が終わるたびに講評会があります。制作にあたり、自身の作品に対するコンセプトや考え方を確立しておくことはもちろんですが、時には思いもよらない指摘を受けることも・・・。こうした講評の機会をたくさん経験したことは、就職活動において大いに力となりました。

他にも、企業様からの課題で「CM撮影プランの提出」があったのですが、私はCMの内容だけではなく、商品やロゴマークの作成まで考えたことで採用担当者様にお褒めの言葉をいただいたこともありました。そこまで広く、深く考えることができたのは、視覚、映像、空間分野について幅広く学んだことを上手く応用できた結果だと思います。

デザイン分野へ進学を目指す方に一言

デザインの世界を志すとき、自分の技術に自信が持てなかったり、美術やデザインのトレーニングを積んでいないことに不安を覚えることがあると思います。東京工科大学デザイン学部は、基礎から幅広く学ぶことができるので、自分自身の気づきにつながります。カリキュラムと、多様な仲間たちとのグループワークの中で自身の力が研ぎ澄まされ、自信と技術が身に付いていくはずです。