進路指導インタビュー・レポート 滋賀県立高島高等学校|大学Times

進路指導インタビュー・レポート 滋賀県立高島高等学校

滋賀県立高島高等学校
2学年英語教諭
中野翔氏 先生

―なぜ英語ディベートの授業を?

中野先生 : きっかけは「CAN-DO事業」という滋賀県が行っている事業の一環で、「CAN-DOリスト」の中での行動を実際の教育現場で運用、その成果を研究するという事業の支援があることを知ったことです。そこで私自身ディベート経験があり、そのディベートという分野で既存リストでは測れない力を補えるかの研究と、英語力、プレゼンテーション力向上を目的にスタートしました。今年の2年生から初めて実施しました。

―この授業でのねらいは?

中野先生 : 英語を人前で話せる力、論理的思考力、意見をまとめる力など身につけて欲しいと思って授業を行っています。ディベートそのものの成果はいろんな方面でその効力は検証されていますが、まだまだ未経験な高校生に、しかも英語のみというハードルの高い内容でありますが、生徒の力になると信じて行ってきました。

―その成果は?また課題は?

中野先生 : こちらが期待していた以上の成長がみられたように思います。ただ、やはり時間数がまだまだ不十分で、実際のディベートを行う前段階の、人前で話す、いわゆるプレゼンテーションに前半は時間を要したため、実際の論題に対する意見など中身の部分が弱かったです。もう半期、1年の時間があればより良いものになったように思います。そこを課題と感じています。

―今後の指導は?

中野先生 : 今回の授業で、生徒には十分力があると確信しました。そのためのカリキュラムや適性な順序をとった指導であれば確実に英語力はあがると思います。従来型の英語指導に加え、プラスアルファとしてディベートは続けていきたいと考えています。もちろんそのリスクも考えての指導となるので課題はたくさんあると思いますが、生徒の限界を決めてはいけない、その気持ちは大事に指導していきたいと思います。今回の「学び」を生徒はすごくチャンスに変えてくれたと思います。

滋賀県立高島高等学校
大道教頭先生

―大道教頭先生より

大道教頭 : 「敦厚剛毅」を校訓とする本校は、平成32年に創立100周年を迎える伝統校で、高島地域の中核校として地域リーダーの育成という重責を担っています。実直で素朴、「おとなしくまじめ」な生徒が多く入学し熱心に勉強や部活動に取り組んでくれていますが、次代を担う人材には、単に知識や教養だけでなく、あらゆる教育活動をとおして表現力や交渉力、合意形成力といったコミュニケーション・スキルも身につけさせておく必要性を強く感じています。英語ディベートの導入は、このような生徒を育てるための重要な取組のひとつであり、他の教科にもこういった実践が広がってくれることを期待しています。

ありがとうございます。

グローバル化にともないさらなる英語スキルアップが高校現場で求められていると思います。今回の英語ディベート授業では、その英語に加えディベートという通常授業では経験できない授業が展開されていました。生徒にとってはハードルが高い内容とも感じましたが、得意な人が不得意な人へ教えあいながら、またゲーム性があり楽しみながら学習している姿が印象的でした。生徒へのインタビューでも論理的思考や、書く以上に「聞く、話す」という力の必要性を感じているコメントがあり、先生方の意図する指導をしっかり受け止めていると感じました。今回の研究授業をひとつのきっかけとして、将来の目標や進路実現に向けて積極的に行動し、様々なことに挑戦していって欲しいと思います。